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『新鮮感動!未来のアニメパワー~オリジナル4作品一挙放送!』

『新鮮感動!未来のアニメパワー~オリジナル4作品一挙放送!』

 「平成22年度の文化庁事業である『若手アニメーター育成プロジェクト』から誕生した子供から大人まで楽しめる4本のオリジナルアニメ」として、まとめて劇場でも公開された作品群。
 BSで放送されたので、見る。

『キズナ 一撃』
 本郷みつる監督作品。
 『クレヨンしんちゃん』なんかでお馴染み、ワザと荒らしたタッチの作画。
キズナを しんのすけに換えれば、『クレヨン~』番外編の一本としても成り立ちそう。
 アクション主体のドタバタギャグ。
キズナの小さな体から繰り出される攻撃に、きっちり作画的説得力が乗せられており、それだけで見応えがある。
 ジジイが「ウソ」として語るエピソードの中で、「四人組少女がバンドを組む話」があって、僅か一分程度のモノだけどもツンデレ風少女とかポジションとして楽しそうでもあり、『けいおん!』イタダキ企画としてはホントに作っちゃうのもナシじゃ無いなあ、と。
 本編も、実力を見せないキズナ父や、帰って来なかった母、戦闘時と普段でギャップがもの凄いキズナの「萌え」など描いて膨らませられそうな所が多く、シリーズ化は十分アリ。
でもまあ、「これで終わりは勿体ない」で終わらせるのが良いのかも。

『おぢいさんのランプ』
 『カリオストロの城』テレコムによる作画。
 アクションが派手な『キズナ』に続くと、超絶地味な作画内容が衝撃に感じられる。
逃げ場のない日常芝居が丁寧に繰り広げられ、描く大変さを考えると気が遠くなってしまう。
 三十分以下の時間内で、人間一人の人生と時代の移り変わりを、状況説明や内心を語るナレーションに「頼らず」、不足なく描く巧さに感心。
 夜の暗さとランプの「火」による暖かい明るさ、電灯の強力な眩しさなど、重要な部分に気を遣った演出も素晴らしい。
 ダークサイドに転落して当然か…と思う重い展開ではあったけれど、「挫けない人の強さと、そうして得られる人生の充実感」を示して終わる物語が嬉しい。
 見終わって、省略された・語られなかった部分、雑貨屋バアサンの人生や、その時々の奥さんの気持ち等、色々と想像してしまう、余韻のある作品。

『万能野菜 ニンニンマン』
 少女向けアニメ…のようでいて、大きなお友達にも向けた内容。
 特に、夢で現れる軟体ヌメヌメお母さんの触手が妙に色っぽくてドキドキ。
男の子が、こんな変な夢見て夢精でもしてしまったら翌朝は母親の顔が見られなくて大変…あ、これで一本漫画が描けそう。
 そういやミルクの妖精?なんて、メタファーというか そのまんまじゃないか。
 不思議キャラ達と「出会う方法」はともかく、「別れる方法」が、なかなか少女アニメでは有り得ない、合理的だけど うううーんなモノで、想像してしまうとエロというか何というか。
 物語は他愛なく、シリーズの第一話(もしくはパイロット版)として必要十分。
 一本で完結するストーリーとしては、設定されたヒロインのトラウマが解消されず終わってしまい、物足りない。
事件と絡めて、時間内に取りあえずの解決を見ることは、そんなに難しくないような…
 でもまあ、シリーズで見たい作品。
軟体お母さんだけでも(しつこい)。

『たんすわらし。』
 Production I.G制作、黄瀬 和哉 初監督作品。
 黄瀬 和哉…という事で期待される超高密度作画とは真逆の、簡略化されたキャラクターによる ほのぼのアニメ。
しかし、見ていればレイアウトや日常動作など、非常に高いレベルにあるのが分かる。
 「物足りない・華のない顔」にデザインされたヒロインが、ハッとする変貌を遂げるシーンの的確さとか、全体を抑えているが故の良さ。
 これ、ヒロインがOLだという事もあるけど、OLを視聴対象としてノイタミナ枠辺りでシリーズ化すれば当たりそう。
地味で代わり映えのしない日常が、不思議なキャラクター達の乱入と、何より彼ら彼女らにより生じさせられたヒロイン自身の心境変化により、輝いて・楽しく見えてくる、ココを丁寧に描けばオトナ女性の共感を呼べるものに出来るだろう。
 唇が肉感的な容貌担当少女(?)が、イイなあ。
料理が得意な板前少年も一家に一人欲しい…とか思わせられたら、作品の術中に嵌っている。

 四本通して、変に分かり辛くしたり実験的にせず、きちんとエンターテインメントしてくれてるのが嬉しい。
 今後もこの試みは続けていくそうなので、新たな作品群を楽しみに待ちたい。
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