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『C』最終11話.「control (未来)」

 自分が経済に疎いせいか、作品としての説明が不足しているのか、最後の方はちょっと分かり辛かった。
 公麿と三國、二人の争っている理由がよく分からず…
 三國の考えでは(客観的に見ても)、未来を担保にしてでも現在を支えなければ他の国がそうなったように日本その物が消失する危険アリ、という事なんだよね?
特定の誰か、例えば貧困層や老人などに負債を押し付ける形にし、彼らを消してしまう事で大勢を守ろうとした、ぐらいなら「倒すべき相手」と考えるのも分かり易いんだけど(不特定な人間に負担は強いていたが)、代案が無いまま…あやふやな物ならあった?…闇雲な行動をする公麿は、余りに無責任に感じられて気持ちを入れるのは難しい。
 「希望を失った人ばかり残って形骸化した国を存続させるより、みんな一緒に消えてしまうべきだ。『このまま何もせん方がええ(日本沈没)』」というなら、理解できるが。
 そう思うのは、自分が年取って、三國の側…体制維持側?の人間になったから、なのかな。

 日本は残ったものの、そこは主人公の見知った(主人公を知っている)日本ではなく、少子化が解消したのか子供が溢れる=未来が多く担保できる世界になっていた。
 ちょっと虚しくも感じられるけど、主人公の未来は奪われた訳でなく、頑張ればきっとここから新しく作っていけるのだろう。
 金融街も残ってしまったし、相変わらず消失の危険はあるように思えるけど…まあ、ここからはまた新たなストーリーか。

 開始当初、面白そうに感じた、資産がパワーになるバトル形式だけど、「なるほど!」「そういう戦い方があったか!」といった感心が無いまま進み、実感にも欠けてしまったため、演出で押してくる部分以外はイマイチ。
 代わりにアセットのキャラクターが良い感じに描けており、特に主人公と、彼の未来を体現するという真朱の関係に引き付けられる所が多く、楽しかった。
彼女は、主人公が考えたように彼の娘なのだろうか。
奥さんの姿…の可能性も。
それなら、焦らなくたって後でいくらでもキスできたね。
 三国が使うQも、ボーっとして表情変化に欠けるのが可愛げで結構。
本気戦闘モードに入るとバケモノ姿になる、ってのも面白かったが、何しろ変貌ぶりがコワイのでオタク層の受けはどんなもんだろ。

 次第に強敵と当たりつつ、どう見てもラスボス然とした三國と、そして真坂木に代表される無限に近い力を持った「金融街」そのものと戦っていくインフレバトル物と単純に予想していたため、ラスト近く、経済恐慌防衛戦に時間を多く割いたのは意外。
 君麿が経済的勝利を収めていくことで羽奈日の歓心を、文字通り「買える」ようになり、しかし虚しさや限界を感じてしまう…として彼女の存在は大きな意味を持つのだろうと思っていたが、それほどでなく。
 よくあるパターンからは外れた物語。
 とはいっても、最後に三國とのバトルが設定されていたし、未来を失った羽奈日は君麿を強く動機付けている。
予想は裏切りつつ期待には応える、なかなか高度なストーリー構成…ヒネてるとも言える?

 江原の子供復活が嬉しい。
大丈夫、ビンボーでも(彼の考える生活レベルに比して、って事で赤貧とは縁なしだろうが)子供とやっていけるよ、子供が居るから耐えられるよ、頑張ろう。
 真朱がとても良いキャラだったから、彼女をヒロインとして…もうヒロインか…素直なポケモンバトル的世界観で、種族を越えた恋愛感情が育っていくお話を見てみたい。
 不思議なハイヤー、「経済活動は生き物であり、戦い」をそのまま具体化する金融街の有り様、未来を形にしたアセットとその強さレベル、現実に流入しているミダスマネー…イメージとして面白いところは多く、多少分かり辛い所があっても見続けさせるパワーがあった。
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自分も終盤、未来を語っても現在が消滅したらオシマイなのに、という思いしかなく、バトルの意味が分かりませんでした。Cが通過した、というご都合主義で片付けられてしまうし。
真朱に関しては、最終的に恋人であろうと、娘であろうと、何かしら未来を示唆する物が欲しかったです。(園児の中に視聴者にしか分からない演出で真朱そっくりの子が、とか)
今、現在の日本と照らし合わせても、何かしらもうほんの少しだけ、ラストで夢、希望が欲しかった、と思いました。

Re: タイトルなし

ヨシマサ さん。
 クライマックスの意味が取り辛いのは残念でした。
バトルのイメージやキャラの描き方など、面白いところは多々あったので余計に。
 描きたい物が多すぎ、詰め込みになってしまったのかなあ、と。

 ラストは、まあ子供が凄く沢山居る世界になっていたみたいですから、少子化は解消されたんじゃないでしょうか。
未来を金銭に換算できる価値と考えるこの作品にとって、それは大いなる希望、なんでしょう。
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