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『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』最終11話.「あの夏に咲く花」

 シリーズ開始当初、もっと厳しい、ダークな、嫌な内容を予想していたため、そこいらには余り踏み込まないで終わったことに、物足りなさを感じつつもホッとする。
 誰でも考えたろう、「こうなって終わる物語なんだろうな」という、大体その通りのエンディング。
 なのに引き込まれ、面白く見てしまったのは、キャラクターそれぞれが的確に捉えられ・彫り込まれていたこと、不足無くドラマを描いていること、めんまの可愛さを全体のテイストとして通しきっていること、等々、丁寧でブレない作りの成果。

 苦悩する仁太よりも、屈折しきっていて賢いが鈍くビックリするぐらい抜けたところのある集が魅力的だった。
わざと可愛くなく、痛々しいぐらいに描かれた女装姿からは、逆にスタッフの愛情を感じたり。
 鉄道は、もうちょっと内面に迫って欲しかったかなあ。
あんまりやると、生者では唯一全開で明るく元気なヤツなのに暗くなりそうなのと、語ったあれぐらいで歪みの全部だ、って事でもあるか。

 物凄く楽しく過ごした子供時代が、それ故、残酷すぎる欠落によりいつまでも続く呪縛になってしまう。
「めんまが皆に会いたかった・別れを言いたかった」ストーリーだけど、「きちんと別れを…溜めた気持ちを言いたかった皆が再会を望んだ」とも言え、互いの想いが通じ合って昇華されていくクライマックスは正しく感動的。
 めんまの家族にもあと少しだけフォローが欲しかったけど、弟・聡志が生きて・成長していく事を認められたので、もう楽にはなっていたんだろうな。
親であれば、ある程度「悲しみ続ける自由」も認められるべきだし。

 真面目に・一生懸命に・優しい気持ちで作られたアニメ。
 哀しくはありつつ、見終わって感じるのは爽やかさ。
 面白かった。
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非公開コメント

非常に面白かった、とは思うのですが、
同脚本家で同時期にやっている花咲くいろは、と被ってしまった為に、感動が薄れてしまった感がありました。
どちらも、我が儘である自分に気付き、成長する、という物語ですので、ある意味、今後の「いろは」が「あの花」の後日譚と言えなくも無く、今後が更に気になります。
あと、つるこがあなるに嫉妬していた、のはちょっと唐突過ぎた感が…

Re: タイトルなし

ヨシマサ さん。
 感情の爆発と解消・和解の仕方には、イキナリ…と思えるところが少々ありました。
それ故にイヤな所の少ない、視聴後感が凄く爽やかな作品に出来ているので、意図してそうしたのかな、とも感じられますが。
 『いろは』は、録画が結構溜まっておりまして…頑張って見なければ。
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