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『氷菓』09.「古丘廃村殺人事件」

 人死にや陰謀や意図して作り上げた不可解なトリック…そもそもほぼ「犯人」が存在しない推理物(と言って良いのか…)なので、殺人事件を扱うようなことは無いんだろうと思っていたが、ああなるほど、劇中劇として見せる手があったか。
 未完成なまま放置されたミステリー映画のオチ、というか、その後を考える、というアイディアが素晴らしい。
 劇中で見せられたフィルムから、「こういうトリックで犯行が行われた可能性は、フェアな作品である限り、ない」ということはいくつか読み取れるけれど、「この人が犯人、方法はコレ」までは分からず。
まだ解明編でないため、それで当然な作りなのか、「賢明な視聴者の皆様は既にお分かりでしょう、バカな方はまだ無理でしょう」ぐらい情報が提示されているのかも不明。

 犯人・犯行方法に興味が集中する内容だと普通に思っていたため、今回の、「作品ジャンルは何か?」という所から問い直す語り口にビックリ。
 そうかー、そういう手もあったかー。
 実は悪霊による連続殺人が起きるストーリーでした、として、脚本担当の生徒が「どうしてそんなものを書いたのか?」を解き明かしさえすれば、この作品としては立派に謎の解明が成されたと言える。
 それ以前に、クラスの命運(大袈裟)を賭けて、少なくない労力を払い撮影する映画に対し、脚本が完成していないままスタートする、のみならず、シロウト脚本ではトンデモない内容に転がり落ちていく危険性もあるのにオチの了承すら得ていない、という事態が起こりえるのか、そこを解いていく可能性も。
 『名探偵コナン』でやったらアンフェアすぎると怒られても、この作品は平気。
面白いなあ。

 以前の、部誌「氷菓」の謎を解く話。
ここまで関わってきた小さな推理の事件や対象物や関係者が、全て「伏線」「小道具」として繋がっていく構成の巧さに唸る。
 温泉宿怪奇事件。
真相そのものより、姉妹という関係に寄せる千反田の思いを、失望から救済に導いていく作り方が嬉しかった。
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