オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

『人類は衰退しました』最終12話.「妖精さんの、ひみつのおちゃかい」

 最終前・後編が最も昔のエピソードだという、なかなかヒネくれた構成。
 ヒロインの謎が解かれた…ってほどではないけど、なるほどこういう過去があって現状に到っていたのか、と思わせる学生時代の有り様で、興味深い。

 百合アニメならファンタジーの園として描かれそうなハイソサエティ・のばら会。
そこに所属しているというだけで一目置かれるようだし、会のメンバーも穏やかそうに見え、居心地悪くなさそうだなあ、ヒロインが馴染めてないのは非社交的な性格故か…と思っていれば。
 覗いて明らかになる彼女達の恐ろしい素顔。
ゾワッとする、今後は出来るだけ距離を取らせて欲しくなる、攻撃を仕掛けてくるようなら逆襲して会ごと壊滅させずにはおけない集団。
 これに……
 しかし、正体を知って後も普通に付き合い、より仲良くなりさえして、大きな波風を立てず卒業にまで到る、このあたりがドラマとしては肩透かしだけど、現実的に考えると「あるなあ」。

 人間、大抵は明と暗の二面を持っている訳で、相手の暗黒面によりハッキリとした被害を与えられない限り、「それはそれとして」で置いておくこと、多い。
 彼女達にダークサイドが生じた原因を取り除く・善導しようとする、なんてのは大抵の場合、余計。
 ヒロインは、自身の内面に抱えた闇を自覚するが故か他者を容認する。
いや、諦めに近いのかな、その後の行動や考え方を見ていると。
 先輩の卒業を見送り、会の終了に泣く後輩を優しく抱きしめるヒロインの成長が嬉しい。

 不完全さを内包しつつ、成長の余地を持つのが人間か。
 妖精は基本的に充足されているが故、そういう所が薄い。
…と思ったけど、妖精にもイジメがあるし、欲望もない訳じゃなさそうだし、人間とあんまり変わらないかな。

 ふと。
 人間の次に地球の支配者になるのは、妖精…?
よく言われるのは妖精なんかじゃなく、生命力と繁殖力が旺盛な「G」。
 もしも…この作品で描かれる「妖精」が、視聴者に配慮して非常に可愛く描かれ、知性や技術力を高度に発達させた「G」だと想像したら……うわわわわ、まるで違うアニメに見えてくるなあ。

 単純に笑ったり飛んだ展開を楽しむのみならず、ちょっと考えさせる所もある、他には無い、面白いアニメだった。
 テーマを読み取ると、より興味深いんだろうな。
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この記事のコメント

時の流れはかくも残酷で容赦なく突き進んで行きます。
最終回を迎えてから既に2週間以上経ち、秋季アニメが続々と開始され、夏季アニメ達の記憶は奥へと押しやられます。
衰退は主人公の『私』の声が非常にマッチしてました(黒い部分も含めてw)。
終始安定して面白かったか。
原作と順番を大幅に変えての構成は一歩間違えば、原作組からだけじゃなくアニメ組からもヒンシュクを買いかねない賭けと言える。
多少残念なのは、もう少し妖精の出番が多ければと良かったなぁと。

2012-10-04 Thu 22:47 | URL | u12 #-[ 編集]

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