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『マギ』01.「アラジンとアリババ」02.「迷宮組曲」

 原作既読。
 連載最初から面白くはあったが、宝を秘めたダンジョン攻略を中心にしそうだったため、よくあるRPG的な漫画になるのかとまだ侮っていた。
 作者による、ホントに脇のキャラまで注がれた愛情が物凄く、一人も無駄にしたくない作りの執念で、まず圧倒される。
 回を増す毎に感じられる世界の広がりも心地良い。
それぞれの国や地域の事情が、独立せず相互に絡み合い、全体として大きな世界を形作っていく…よくこんなに色々考えられるなあ。
連載を始める前、どれだけ膨大な設定を作ったんだろ。
あるいは、描き始めてから必要に応じ次々考え出した設定を、頭の中の地球儀に上手く貼り付けていったモノかも知れないが、それはそれで天才的。

 アニメ。
 第一話は、原作から相当に構成を変えてある。
二話以降出てくるはずだったアリババと、四話で初顔見せするモルジアナを登場させるため。
 この三人は、全員主人公格として個性が付加されており、ファンも居るだろうから、すぐ見せたい意向は理解できる。
 しかし…そのため少々ゴチャッとした印象になり、特異な設定を連続させたことで原作よりスッキリしない第一話に。

 第二話でも…一話の様子から、モルジアナが領主の奴隷になって日が浅いように思わせてしまいかねず、そうなると「領主の異常性」や「長い奴隷生活で曲げられたモルジアナの気持ち」が上手く伝わってこない。
 ダンジョンの仕掛けも大幅に略されており、恐ろしさと面白味が減少。
 確かに、ダンジョン攻略はこの作品が持つ魅力のホンの一部ではあるけれど…

 不満はあるが、第一話を「アリババとアラジンの握手で締め、二人の物語が始まる予感を醸し出す」作りは上手いし、原作での細かな描写を全部入れようとす るとここまでで三話…四話ぐらい使ってしまう恐れがあり、飽きっぽい視聴者に向けてポンポン話を進めることで、目を離させない効果はあっただろう。
 余り話を進めようとし過ぎ、細部を削ぎ落としてしまうと「よくあるアニメ」に堕してしまう危険性があるので、今後、時間を掛けるべき所はじっくり描いて欲しいな。

 作画、第一話は非常に良く原作絵を再現しており、クオリティーも高かったので安心したけど、第二話で早くも怪しい部分あり。
「崩壊」とかそんな騒ぎには遙かに遠いが、頑張りを期待。
 アニメならではの良さ、「アニメになって良かった!」が早く見たいところ。
原作を読めばそれでいいや(その方がいいや)、にならないと良いなあ。
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青年誌の「すもももももも」は読んだがこっちは知らなかった。
原作者が女性だろうと言うのはすももを読んでいる内に、何となく気づいた(忍って名前で察しろ>俺)。
いやぁ、デビュー作に引き続き、少年誌連載作品までもアニメ化って凄いモンだ。
少年誌から青年誌ってパターンは多いけど、逆は珍しい?
サンデーとしては第二の高橋留美子にしたいのだろうか。
で、アニメの方は…最初アラジンの声を聞いた時は完璧に女の子かと思った。
声の違和感は2話でも変わらず。
いや、女の子の方が嬉しいんだがどうやら男なのは間違いない。ここら辺は声優の技量不足が如実に出てる。
初期設定では、アラジンを女の子に設定されてたが途中で男の子に変わったらしい。
まぁ、少年誌だからその方が妥当だろう。
でも今の配役だと初期設定の女アラジンの方が適役な感じがする。
脚本・構成の吉野弘幸は前作の日野晃博社長程ではないが、やはり難アリの脚本家。
原作物は原作クラッシャー、オリジナルは肩透かしの腕前は半端ではない。
そんな彼が今回どんなアニメにするのか非常に楽しみである。
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