オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

映画『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』

 『宇宙刑事』シリーズには思い入れが深く、当然、見る目も厳しい。
 今年初めに公開された『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』は、その厳しい目で見ても面白く、ギャバンの描き方に喜んだもの。
 この好評を受けて、念願の単独主演映画化。

 一本の映画としてみると、もう全然ダメ。
ダサイ、ダルい、つまらない。
 ありふれた話を、情熱も工夫も「今更だけど、ちゃんと語ろう」という気概もなくダラダラ綴る、アクションの邪魔にしかなっていないストーリーが酷い。
途中で眠くなってしまった。
 「大人の鑑賞に耐えうる作品」への勘違いから入れてあるのだろう、何を描きたいのか作り手さえ分かっていない友情・恋愛話…全部ムダ。
『仮面ライダー THE FIRST』でも、同じような間違いを犯してたな。
 「恋愛を入れれば大人の物語」じゃないのは当然にも当然!

 「子供騙し」で良いのだと思う。
元々『宇宙刑事』は、そんなに難しいコトを扱う作品ではない。
 邪悪な敵を相手に、鍛えた体、決して折れない心で立ち向かう、その勇姿が見る者の心を震わせてくれればもう、他に望むものはなく。
 実際に出来たものは、大人が真面目に見られるような映画ではない、しかし、子供も騙せない…面白くないことをダラダラやっているから、実際、見に行った劇場では飽きた子供が走り回っていた。
結果として、どの層が見ても素直に楽しむことが難しい作品になってしまっている。

  余分な所を切り、二代目ギャバンが宇宙刑事養成所で修行する様子、優等生のシャリバンやパワーのあるシャイダーらと競い合い結ぶ友情、失敗する蒸着、不慣 れ故にコンバットスーツのパワーに振り回される格好悪さ、初代以外は誰も乗りこなすことが出来なかった電子星獣ドルとの信頼関係…こんなことでも描けば良 かったのに。
 初代も、登場までドコで何をしていたのか分からないし。
ドン・ホラーの復活には生け贄としてギャバンの命が必要、そのため初代は罠に掛かり拉致されている、彼を捜索するため実の息子でもある二代目ギャバンが地球へ…という話にでもすれば、オリジナル『ギャバン』の父子ストーリーをもう一度なぞることにもなったのでは。

 アクションは、非常に頑張っていると思う。
 迫力ある新ギャバンの戦闘、初代ギャバン・大葉健二の年齢を感じさせない圧倒的強さ、魔空空間でのコミカルでありイマジネーション豊かなバトル、初代・二代目のダブル蒸着、強力すぎる電子星獣ドル…見所は多々。
そこにもっと感情や物語の流れ、カタルシスを乗せてあればなあ……
 ラストに、大葉健二の出番が欲しかった。
「さあ行くぞ二代目!宇宙の平和を守るんだ!まだまだお前には教えることがあるんだからな!」とでも言わせてくれれば…
 もっといえば、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(これも内容は不出来)』みたいに、世代交代かと見せて「まだお前には譲らないよ!」で終わってくれても、オールドファンには嬉しかったな。

 役として精彩を欠いていたが十文字撃の石垣佑磨が悪い訳でも、大葉健二が悪い訳でも、『ギャバン』というタイトルが終わってしまった訳でもない、ただ今回の面白くない内容が問題だっただけ。
 猛省して、再度の映画化を望みたい。
 大葉健二が限界を感じて出演しなくなってしまう前に、彼をしっかりと中心に据え(若い者もオマケ程度に出して良いが)、これがギャバンの集大成だ!を見たい。
 ………もう無理かなあ(泣)。
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