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『ルパン三世 東方見聞録 ~アナザーページ~』

 ルパン三世のテレビスペシャル、シリーズ23作目。
 監督・亀垣 一はスペシャル担当初…かと思ったけど、『セブンデイズ・ラプソディ』『ルパン三世VS名探偵コナン』に続く三本目の作品なのね。
 監督自身もアニメ『名探偵コナン』に関わり続けているせいか、キャラクターデザインや作画の雰囲気に似たところが多々あり(ゲストの女性など、そのまま)、違和感。

 内容は、可もなく不可もなく。
 銭形をイライラするような馬鹿に描かず、悪党を相手にしても、1人ずつの対戦であれば勝てる実力の持ち主としてくれたのは嬉しい。
 相手の裏を掻こうとする行動を見せるルパンも、結構。
ほとんどは既存のパターンだし、感心するほどでもないが、「何もやらない」よりずっとマシ。
 懐かしい警視総監(ICPO長官?)、『さらば愛しきルパンよ』からのネタなど、ちょっと懐かしいクスグリは楽しいところ。

 殺人の疑いについて釈明せず、ICPOだというウソをつき続けるルパンの気持ちが不可解。
ウソにウソを重ねたり、誤解の連続で笑いに繋げたい意図は分かるけど、余り上手くできていないし、ヒロインの成長?にもキレイに連結しない。
 バレバレではあるが…登場シーンが少なく印象も薄いキャラを真犯人?とする語り口が良くない。
 ルパン側に女性キャラを付けているのに、五右衛門にまで、しかも3人女性キャラを付け、長女以外は(いや長女も…)魅力など何も無い全くのムダ。
 迷いを抱えた五右衛門が、「守るべき何かのため、戦うべき瞬間のため剣を抜く」シーンがカタルシスになるはずだろうけど、これも上手くなく。
飛行兵器はルパンらが既に制圧した後で斬っているし、衛星破壊は単にギャグ。
 大した謎解きでもないのにややこしく思わせてしまう、アナザーページ関連の情報整理もマズい。

 このスペシャルに限ったことではないが…「いくら銃撃を浴びてもルパン達には絶対当たらない」と、視聴者のみならず制作者も考えて作っており、まるで緊張感がない。
 何を描きたい作品なのか絞り込めてない、というか、描きたいことは別にないんだろうけど。
例えば「疑うことを知らなかった世間知らずの少女が、いくつもの真実と疑惑を重ねる旅の中で成長する」というテーマにするなら、その方向を強化し、要らないところを厳しく削り落とさなければ。

 不満も多かったシリーズだけど、『峰不二子という女』の方が野心的であり、面白い部分も。
「次回スペシャルには、行方不明になったその後のオスカー警部が登場する」という希望的観測があった、そっちが良かったなあ。
 『峰不二子という女』の内容から、ウダウダ本筋を抜いて面白い部分だけ編集し、少々の新作も加えて二時間にまとめてくれたものが見たい。
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>>「次回スペシャルには、行方不明になったその後のオスカー警部が登場する」という希望的観測があった、そっちが良かったなあ。

オスカー君は超が付くほどの不人気キャラですから、もしもメインに据えたら深夜並みの視聴率になりそうw
と言うか、深夜アニメのあの濃いーキャラを子供が見る時間帯に持ってくるのは不可能でしょうね。

いいねぇ~
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