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『まおゆう魔王勇者』01.「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」

 原作未読。
 「まおゆう」って、『僕は友達が少ない』の「はがない」や、『バカとテストと召喚獣』「バカテス」のように、本来の題名とは別に付けられた略称かと思った。
 冒頭の設定説明ナレーションに難点を感じたが、本編もダダダーッと続く説明ゼリフが大半。
「魔王は本当に悪なのか、単純に倒しただけで世界が平和になるのか」という視点は別に目新しいものでなく、作画レベルは高いものの魔王の巨乳以外にさしたるサービスが無いし、淡々とした画面で見せており、本来、途中で退屈しそうな内容だが……
 面白く見られてしまう不思議。

 「魔王」に代表される、世界に負の影響のみ与えそうな存在を、社会システム的・経済的に有用、というか長く「ありき」で成り立ってきた世界であるため急な殲滅・除去は魔王の悪行による被害以上に大きな混乱をもたらす、とする、冷静な描きようが楽しい。
 人間なのだから感情的に「イヤ!」って部分も無下に扱うべきではなかろうが、全体を客観的に見る一視点として、経済効率を考えることも良策。
 全て上手く行き、誰もが幸せになれる方法があり、簡単に実現できるなら、それが一番良いのだけれど、現実にはなかなか、そうはいかない。
どこを我慢するか、何を犠牲にするのが最も効率的か、考えなければならない。

 ゴジラをイメージしたのだろう怪獣が出てくる昔の短編漫画で、「定期的に怪獣が出現し、被害をもたらすことで、復興予算が回り、混乱していた都市計画をやり直せ、防衛組織への予算も通しやすくなる」として必要悪に描いたモノがあり、感心した覚え。
 このアニメ世界での魔王も、同様の存在。
 ただ、魔王自身が立場に甘んじず、「その先」を目指しているのは面白い。
「幸せは犠牲なくしては得られないのか(『ジャイアントロボ』)」、善と悪の代表たる勇者と魔王が手を組み、どういう変化を社会にもたらすのか、展開が楽しみ。

 あー、監督・脚本は、「経済」をアニメで見せようとした『狼と香辛料』の高橋丈夫・荒川稔久なのね。
 それなら、こういう題材は慣れているだろう。
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