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『琴浦さん』01.「琴浦さんと真鍋くん」

 原作未読。
 人の心を読める(嫌でも読んでしまう)ヒロインが辿る運命。
 前半は、『七瀬』のようなダーク展開。
周囲から浮いてしまい、友達など出来ず、遂には両親からさえ疎まれてしまう春香が余りにも可哀想で、辛い。

 しかし…他者の都合など意に介さない幼少期ならともかく、酷い目に遭い続けてきたことから学習するだろう少女期ぐらいには、「読心能力がない、普通の少女のフリをする」スキルを身に付けていても良さそうな。
 分かったことをそのまま口にしてしまうのは、目にした通り「ハゲですね」「不細工」「その服ダサイ」と相手に言ってしまうのと同じく、単に無神経・思慮が足りない行動であり、超能力の有無にかかわらず嫌われるのは仕方ない。
 相手の求めている・言って欲しいことを選んで口にする、例えば「(気にしている理容後の髪型)すごく可愛くなったね」「(ケンカしている両者の心を読みタイミングを見て)今、謝ったら絶対仲直りできるよ」などと言えば、好かれる可能性だってあったろうに。
 他者の顔色(心中)を伺う余り常にビクビクする疲れ、相手の心理を上手く操って自分に有利な状況へと持っていくことへの嫌悪、そういった、一歩先の苦悩を描くなら分かるけど…
いや、「作品をスタートさせるため必要な設定」にゴタゴタ言うのもナニか。

 後半、変人…いや思春期男子としてはフツーの範疇か?の真鍋が登場し、一気に物語のトーンが変わる。
 自分がこのぐらいの年代だったら、心の内を読まれることにめげないでいられるかどうか。
実のところ、大して危険だったり汚染された思考を(その後の人生に比すれば)溜め込んでいる年齢じゃないんだけど、まだ脆いアイデンティティーしか持ち得ていないため。
 真鍋を、萌えアニメ主人公にアリガチな「性方向への興味が薄い」キャラクターにしなかったのは、身近で結構。
 先を楽しみに見ていきたい。

 内容とは離れるけど、ウチに娘が生まれる際、「テレパシーで心の内を読む娘だったらどうするか」考えた。
もっとフツーの困難をシミュレーションしろよ!とは思うけど、何というかなあ、中二病親?
 結論としては、読みたいだけ読ませてやれば良い、ということに。
 自分の内側など、そりゃもう汚泥にまみれているし、清廉潔白さとは無縁、外で無思慮に語られたらマズいことがギッシリ。
 読まれたくない!のは本音、しかし子供が嫌でも読んでしまうなら…全部知っちゃえば良い。
それで子供から「こんな親イヤだ!」と思われたら仕方ない。
でも、たかがそれぐらいのことで、こちらから子供を疎んだり遠ざけたりはしない。
 テレパシーで他の人の心も読んでいるなら、比較するとパパは「人間として中の下」「大した人じゃないけど最低最悪って程でもない」、それから「私を好きというのは本当らしい」ということは分かってもらえるかと。
 それなら、ワダカマリもなく、その辺の親子より意思疎通がスムーズになって良いぐらいじゃないのかなあ。

 …現実、親の職業をいつまで隠しておくか、いつ話すか、その程度で悩んでいる人間がエラソーに言うことじゃないなー。
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