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『宇宙戦艦ヤマト2199』第四章「銀河辺境の攻防」

 劇場で『宇宙戦艦ヤマト2199』第四章「銀河辺境の攻防」を見る。

 独自色が強くなってきて、それはそれで面白い。
 地球・ガミラス・ヤマトそれぞれに問題を抱えており、波乱を予感させ、楽しい。
 被害者としての側面が強いけれど、地球も軍部が大きな力を有する政治形態に思え、「暴挙」が大戦果を上げ評価されて件の軍人が権力を掌握する事態になった場合、ガミラスと同等に軍事行動が突出した惑星へと変貌した可能性も。

 登場キャラが増えた分、各人の思惑が入り乱れており、同盟・反乱・暴走など、行動によってはどういう展開にも導けそう。
 余りにも強大なガミラスに対し、ただ一隻のみのヤマトでは「絶対に敵うはずない」というのが出渕監督のリアリティーだと思う。
戦力差を埋めるには、ガミラス内部の騒乱を設定すれば上手く回るだろう、と考えて?
シュルツの娘・ヒルデやメルダが、軍部の腐敗による悲劇を知り、民衆蜂起の中心になっていくとか。
 地球を脱出し人類移住惑星を探すイズモ計画がまだ燻っており、その流れから繋げると、イスカンダルで一部乗員が見せた愚挙も自然になりそうかな。

 相変わらず古代のキャラクターが薄いのは残念。
オリジナルでの彼のイベントが数人のキャラに分けられていて、割を食う形。
 その結果、彼を美女達と関わり合う「萌え」風フォーマットの中心に置いても、アクが無いことで違和感がなくなっている(アリガチで感情移入容易な無色透明主人公然としている)のは良し悪しか。

 第14話「魔女はささやく」が、ストーリーの必要上仕方ないことではあるけれど、分かり辛くなっている。
悪夢を漂うように…は良いんだけど、もっと伝わるよう描くか、見る者のトラウマになるぐらい強烈なイメージで貫くか、徹底して欲しかったなあ。
 最後、「沖田の鉄の意志を前に、手を引く」といった思想上の決着ではなく、物理的にバッサリ破っているのが容赦なくて可笑しい。
可哀想ではありつつ、「何しに来たんだ?」という冷静なツッコミセリフに吹き出してしまう。
 こういう、母艦に帰ってみれば異常事態のストーリー、『スター・トレック』で何度かあったような。

 次元の狭間にヤマトが閉じこめられるエピソードを経ることで、奇想天外な次元潜航艦の存在にも理解を及ばせるのは上手い。
 ちょっと突き放して、冷静に描きすぎる監督の資質は、良い方にも悪い方にも出ている。
 文句が無くはないけど、次回上映を楽しみに思う気持ちの方がずっと強く、完結まで…テレビ放送を待たず劇場で付き合っていきたい。
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非公開コメント

テレビ放送は今年の春からですな。
思っていたよか早かった。
何でも新作カットが入るとかなんだとか。
まぁ、ただのアイキャッチかな。
既に円盤を発売済みだから本編絡みのカットは無いとは思うけど、もしもの事を考えて録画は必須。
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飛龍 乱

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