オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

『ネオ・ウルトラQ』07.「鉄の貝」~

07.「鉄の貝」
 科学が明るい未来を開く、とは信じられなくなった現代のストーリー…なんだろうけど、論の根拠とする科学性が余りに薄く、バカなオッサンがバカな結論に飛びついているだけでハラハラもドキドキもしない。
 ガストロポッドに怪獣としての魅力が皆無なのも面白味に欠ける原因。
ならばそれを埋めるべく、科学者同士の対決をもう少し気合い入れて描かないと。
 最期を迎えるガストロポッドを前に、泣きじゃくる幼女に貰い涙。
「小さい子供が泣いている」という絵に無条件に弱くなってしまったのは、やっぱり歳か。

08.「思い出は惑星(ほし)を越えて」
 チベット、ダライ・ラマ辺りをイメージして作った話なんだろう。
 地球人青年を迎えに来た侍従武官のアクションやキャラクターはそこそこ描けていたけれど、青年の方は影が薄いため、「武官が任務を遂げられない話」に終わっており、何を受け取れば良いストーリーなのか戸惑う。
 甦る前世の記憶によるメリットとデメリット、地球に残る理由と星を越えねばならない気持ちの芽生え、武官と暗殺者が対立する理由付け…色々膨らませられる所はあったと思うのに。

09.「東京プロトコル」
 温室ガスの排出量に制限さえなくなれば、日本経済は再びバブルに突入する、といった無茶苦茶な理屈はともかく。
 怪異な事件・事象が世界に影響を与え、主人公の人生も変えていく、『ウルトラQ』の一断面として正しい話。
 加熱していく好景気、経済に目を奪われ穏やかさや冷静さを失っていく大人達。
 膨らんでいく怪獣プラーナは、そのままバブルの象徴なんだろう。
それが弾け、破滅の姿を現しても、なお「見ないフリ」で浮かれ続けようとする大人の狂いっぷり、困った目で見つめる子供達の対比が可笑しい。
 ラスト、一言でも気の効いたナレーションが入れば、更に作品印象は強くなっていただろう。

10.「ファルマガンとミチル」
 イイ話…系統の内容だったけど、怪獣ファルマガンが少女のために身を犠牲にまでしようとする理由付けが弱い、というかほとんど無く、少女が怪獣に向ける気持ちも描き切れていないため、うーん。
 少女自体は助けられた訳で、南風原が何を恐れていたのかも不明確(怪獣の体を案じていた?)。
 我が身を削って人々に施す「幸福の王子」怪獣版。
その基本は悪くないし、見終わってイヤな感じも無いが、もう少し絞り込み、感動の強化をして欲しかった。

11.「アルゴス・デモクラシー」
 人質を取った立て籠もり事件に、宇宙人の介入が……
 エフェクトを掛けた宇宙人の声が聞き取り辛く、途中で面倒になってしまう。
 立て籠もり犯人と、宇宙人の行動は上手く噛み合っていたのかなあ?
怪獣撲滅か保護か、犯人・人質らの命か総理大臣か…選べと言われても困るモノを並べた、という意味で通じ合ってる?
 何か描きたいテーマはあったのだろうが、伝わってこないし、単純にストーリーとして面白くない。
 「そう言われても困る」としか思えない視聴後感の話が、このシリーズにはやたら多いなあ。
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