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『翠星のガルガンティア』09.「深海の秘密」

 何か起こりそうで大事件は起こらないまま、レドの人間性萌芽とそれを阻む障害、船団構成員の彫り込み、この世界における日常提示が続いてきたけれど、今回は世界の真相に迫る展開。
 人類の宿敵であるヒディアーズと、同様の体組織を持ちつつ戦闘能力は低い地球のクジライカ。
 両者の関係は、SF的に良くある
「元は人類の関与により生み出された生物兵器」
「レドの降り立った地球は彼の居た時間から遥か過去にあり、その頃のクジライカはさしたる危険もない存在だった」
「レドの攻撃で殲滅の危機を迎えた彼らは、組み込まれた適応能力により急速進化、空を飛び強力な攻撃力を備え巨大化し宇宙にまで進出、やがてヒディアーズとなる」
「使命と怒りに駆られたレドの行動が、未来への脅威を生み出してしまった」
こんな感じかと予想したけれど、遥かにゾワッとする実体。

 ただの戦争だったのか…「ただの戦争」。
 チェインバーが強力すぎ、戦いへの緊張感が薄いのは不満だったけど、それも意味があった訳ね。
 互角の戦力を持ち得ない敵の大量殺害、まだ戦闘力すら持たない幼生体でさえ残さず殺戮。
地球人との交流を通じて人間性が目覚めつつあったレドに、これはキツい。
 真相を隠して戦いを強要する人類銀河同盟って非情、と思うが、互いに全く別の進化を辿り、既に話し合う事も難しい存在同士になっているのだろうから、ど うであれ戦わせる事は決まっている兵士に真実を知らせる意味などあるのか、無用に戸惑わせるだけではないか、という判断なのかな。

 宇宙に出られるぐらいには文明が進化していたはずの地球人類は、何故退化したのか疑問だったが…現状で必要十分だった?
 恐ろしい攻撃能力を持つヒディアーズも、さしたる脅威のない地球上では「警戒は必要ながら、共存可能な相手」に留まっている。
 宇宙で戦い続ける両勢力は強大な力を持つに到ったが、地球で穏やかに暮らす二勢力と比べて幸せであるとは思えない。
 色々な事が読み取れそうな物語だなあ。
オリジナルの設定であるそれぞれに、何が仮託されていると読み解くか、それによっても全く違って見えそう。
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非公開コメント

前々回あたりからナウシカ(原作)を連想させるものを感じていました。
脚本がまどかマギカの人なので、人類銀河同盟とヒディアーズの戦争自体が、地球にエネルギーを供給するための仕掛けという設定を予想しましたが外れました。

ちなみにヒロインの中の人がイカ娘の人というのはこの展開を暗示していたのでしょうか??

Re: タイトルなし

> 脚本がまどかマギカの人なので、人類銀河同盟とヒディアーズの戦争自体が、地球にエネルギーを供給するための仕掛けという設定を予想しましたが外れました。

 あ!それ面白そうですね。
 果てしなく続く宇宙の戦争による大量の死が、平和すぎるほど平和な地球の日常を支えるエネルギー、っていう皮肉は、確かに好まれそうなテーマに思えます。

> ちなみにヒロインの中の人がイカ娘の人というのはこの展開を暗示していたのでしょうか??

 「そうじゃなイカ」「違うでゲソ」どちらですかね~(笑)。

11話

生身の姿を見せないクーゲル中佐
本当は死亡していて、ストライカーが「ヒディアーズ撲滅」という初期設定を忠実に実行しているだけという可能性もあるように思った。

Re: 11話

> 本当は死亡していて、ストライカーが「ヒディアーズ撲滅」という初期設定を忠実に実行しているだけという可能性もあるように思った。

 お見事!大当たりでしたね!( ^_^ )
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