オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

映画『ルパン三世』

 小栗旬主演・北村龍平監督による実写版
 そりゃもう、ダメダメなのを覚悟して見に行ったんだけど…

 配役やキャラの描き方は、良いと思う。
 最初、コスプレ隠し芸としか感じられなかった小栗旬が、次第にルパンっぽく見えてくる不思議。
切れる男「風」の描き方は嬉しい。
 次元、外見も行動も、ファンが納得できそう。
料理担当…アニメシリーズでも何度か次元の料理シーンはあるんだよね、この辺ある意味、忠実。
ガンマンとしての活躍をもっと見たかったけど、逆転劇の小技もあり、個人的に最も好感の持てる造形。
 五ヱ門。
ちょっとイメージと違う配役、いや、ちょっとだけ。
金銭交渉から仕事に入るビジネスライクな所は旧ルパン的。
何でも真っ二つの斬鉄剣にしては車が切れないなど、不満はありつつ、ここはリアル寄りな描写に止めたのだと思えば文句を言うほどでもない。
 不二子。
男を手玉に取るだけの悪女、ではなく、見事な体術を見せ一人で何でも出来そうなクールさは、好み。
もっと裏切っても良かったかなあ…最初だし、こんなものか。
 銭形。
ルパン逮捕に固執させた方が良かったが、まだルパンを泥棒組織の一人だとしか捉えておらず、この映画を終えることにより「許さんぞルパン!」方向に凝り固まってしまうのだと思えば、自然。

 ゲストのマイケルは、アニメスペシャルならそのまま女性キャラが演じる役割。
復讐を胸に抱き、ルパンと敵対するが、和解して手を組み、最後は…実に良いヒロインっぷり。
 ヒロインを不二子一人に絞ったのが結構。
特に『カリオストロ』以降、毎回ゲストのマドンナを無理にも入れて、そのため物語が破綻さえしかかる不手際をさんざん見せられてきたので、男同士の友情・信頼といった描き方に限ったのは嬉しい(上手く出来ていたかはともかく)。
 映画、一番の弱点は物語。
荒唐無稽とリアルの間をフラフラしており、見終わって充足感が弱い。
ラストの舞台になる要塞なんて、嘘なら「ルパン一家が死力を尽くし、仕掛けを一つずつ突破していく」ような見せ方か、「街中に立つセキュリティ厳重なビル、『ミッション・インポッシブル』的潜入方法で挑む」どちらかの方が良かったような。
ロクに作戦も無く突入、大人数の敵を相手にそれで何とかなってしまう本編の流れは、悪いとまで言わないけれどアニメスペシャル並み。

 全体に、数多いルパン作品群の中で、完成度が高いと言えるかはちょっと疑問…ながら、少なくとも真ん中より下ではないと思われる。
 最初に宝を盗み出すルパンのアイディアは、個人的に「ルパンだなあ」と思っていた『ミニミニ大作戦』冒頭とよく似ている、が、それより分かり辛くて爽快感に欠けてしまう、けれども、ルパンで感心させてくれる盗みのアイディアがこれまでにいくつあったかと考えれば及第点。
 大仕事を前にそれぞれ真剣に準備をする一家、なんて絵、アニメでもほとんど見せてくれたことが無い「見たかったシーン」。
 同じキャストで、ストーリーをもうちょっと頑張ってくれるなら、次回も見たいと思わせてくれる映画。
 ああ、大野雄二のテーマ音楽がなかったのは残念、アレがあると無いではルパン気分が全く違ってくるので、次回作では使えると良いなあ。
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