オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

『放課後のプレアデス』最終12話.「渚にて」

 ずっと前、『ミンキーモモ(82)』『クリィミーマミ』なんかの魔法少女物が続けて作られていた頃、自分もそういった作品を妄想していたことがあって、 それは、「魔法はありつつ、しかしそれを中心にした物語ではなくて、ごく当たり前の生活・青春があり、もう一歩だけ届かない何かをあるいは心の有り様を、 少しだけ変えるために魔法が使われる作品」という……
いや、まるで具体性のないフワフワした話。
 もちろん、こんなもの作品化できるはずなく、そんなの考えていたことがあったのさえ忘れていた。
 『プレアデス』の、特にシリーズ中で描かれた各キャラクターが抱える、小さな小さな、問題とさえ言えるか分からない悩み、それを、魔法の力でスッキリ解 決、なんて安易にはせず、しかし穏やかに絡まりを解いていくストーリーを見て、「ああ、やりたかったのはこういう物語の形だったんだ」と思った……こんな に上手い形で作り上げるのはどうやっても不可能だったろうけど、理想型として。

 これら、小さな葛藤の繊細な取り扱いが凄く良かったため、メインのエンジンパーツ探しと、みなと・謎な敵対少年の正体に迫る流れにはそんなに興味を持っ ていなかったんだけど、なかなかにシビアな少年の実情が示され、パーツ探しのため集められ出会えた少女たちが、その終了と共にそれぞれの時間流へと帰って いくラストはSFでありつつ感動的で、素晴らしかった。
 みなとについても、言えば何でもアリの作品なんだから、都合良く万全の状態にして上げることは簡単だったろう。
そうはせず、しかしバッドエンドでもなく、「これから大変なことが沢山待っている、でも、きっと彼女と彼なら乗り越えていけるはず」と感じさせてくれる、希望のある終わり方。
 誠実な作り方で、嬉しくなってしまう。

 GAINAXでSF、ということからも、宇宙の広がり、時間の流れ(ウラシマ効果)、天文現象など、『トップをねらえ!』を彷彿とさせる部分があり、懐かしい。
 作画は最後まで水準以上をキープできて、結構。
 これは、続編のない終わり方だろうな。
すばる以外の少女達のエピソード、もっと見てみたかったけど。
 このラストを知った上で、いずれ最初から見直してみたい。
スポンサーサイト

アニメ | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<『プラスティック・メモリーズ』最終13話.「いつかまた巡り会えますように」 | HOME | 『終わりのセラフ』最終12話.「みんなツミビト」>>

この記事のコメント

コメントの投稿















コメント非公開の場合はチェック

この記事のトラックバック

| HOME |