オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

『テロ,ライブ』『監視者たち』『サスペクト 哀しき容疑者』

 衛星で韓国映画を連続放送しており、見る。

『テロ,ライブ』
 どことなく古舘伊知郎を思わせる男性俳優(ハ・ジョンウ)がラジオ局DJに扮し、爆弾テロの進行と共に、彼の番組に電話を掛けてきた犯人とのやり取りでスクープを狙う。
 大規模なテロを題材としながら、カメラはラジオ局のスタジオからほとんど離れない、予算を抑えめにした(爆発のシーンは説得力を持って映像化されている)この構成が面白い。
 ストーリーに謎を孕ませ、緊張感を持たせるのに成功しており、主人公の姿勢がヒトゴトから当事者へと変わっていく辺りの描き方も上手い。
 余りに都合が良すぎる所、説明もせず済ませている所、重要そうな人物がスッと退場してもう出てこない所など、不満点も多々あるけど……そこは進行スピードでカバー。
 ラストで、エンターテインメントから社会派?に落ちたのが不満、だけども、見終わってまずまずの拾いもの。

『監視者たち』
 完全な記憶能力を持つヒロインが、犯罪者と戦わず監視だけする任務の班に編入され、そのメンバーと共に恐るべき事件に挑む。
岡田准一主演のドラマ『SP』を、ちょっと思わせる内容。
 ヒロインや、リーダー含む班メンバーの描き方、チームワーク、犯人の強烈さ、全部見事。
 「当然こうなるんだろうな」という予想を裏切ったり応えたり、見終わってみれば全体にさして意外なストーリーではないんだけど、先を気にさせる作りが上手い。
 ヒロインの特殊能力はもっと活かせたろうか……しかし、あんまり便利に使うのも問題だし、良い加減かも。
特に班長が凄く魅力あるキャラだと思うので、シリーズ化に向いているような。

『サスペクト 哀しき容疑者』
 北朝鮮の凄腕工作員が脱北者となり、暮らす韓国で事件に巻き込まれてしまい、能力を活かして逃げつつ真相を探る必要に駆られる。
 バタバタ人が死ぬ、過酷すぎる北朝鮮の養成プログラムを突破した工作員、からの脱北者、という設定が上手く、超絶の技量を発揮しても説得力がある。
アメリカなら『ジェイソン・ボーン』シリーズみたいなキャラ背景が無しでもないんだけど、日本で「国家・自衛隊が非情にも作り上げた殺人マシーン」という人物なんて、どうしても嘘っぽく、漫画やアニメならまだしもシリアスな実写映像には向かない。
 迫力あるアクションが見物。
『ボーン』そのまんまだなあ、という所もあるけど、日本では実現が難しいぐらい頑張った出来。
 主人公のキャラクターと、猟犬のように彼を追い詰める捜査側の男、どちらも強く魅力があって結構。
 何気なく聞いていたセリフを伏線として回収するラストには、うっかりホロリ。
 社会批判的色合いも僅かにはあるが、基本的にエンターテインメントで、気持ち良く見終えられる。

 三本とも、凄い傑作だとかいう訳ではなく、水準以上、見て損ないぐらいの作品だと思う。
これぐらいなら日本映画だって……と思うけど、実際は見て損した、悪くは時間の無駄レベルの映画も多々あるのが実情。
 どう考えてもバカな設定の『殺人漫画』でさえホラー・サスペンスとして成立させてしまう韓国映画のパワーというか、どうすればこの作品が面白くなるのか一生懸命考える真面目さが、最近の日本映画(全部見てる訳じゃないので自分の好きなジャンルに限る)に不足している所。
 いや、韓国映画も駄作は一杯あるのかな。
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