オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

『昭和元禄落語心中』01.「与太郎放浪篇」

 原作漫画未読…色々受賞したりしている有名な作品なのね、不勉強だなあ。
 タイトルから、『じょしらく』みたいなネタ詰め込みギャグか、噺の内容を映像化する『青い文学シリーズ』落語版みたいなものかと。
元チンピラの主人公が、出所から、師匠、小夏との関係を通し人生の全てを落語に掛けていく、実に真っ当な噺家世界の物語。

 昭和の空気まで感じ取れそうな演出の詰め方が、見事。
時代設定を現代にしたなら、同じく落語の世界を描いても、全然違う内容になったろう。
 クセ者師匠のキャラクターが面白い。
心に大きなキズを抱え、厳しいが冷たくはなく、時に主人公には親のような有り様さえ。
 主人公が、かなり早い時点で不手際無く一席披露するのは、ちょっと急ぎすぎかなあ……物語として必要なのは分かるけど。
演じる最中の手や目の動き、にじむ汗、立ち上る熱気など、非常に細かく描けており、緊張感が強く伝わって来て見応えあった。
洗練された師匠の振るまいとの落差を見せるのも、巧い。

 声優さんは熱演しており、この題材では絶対に必要な「話芸」を、不可のないレベルで聞かせてくれる。
 大人向けの、面白いアニメ。
登場キャラクターがそれぞれ抱える葛藤を、落語を通してどう昇華させていくのか、見物。
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