オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

『舟を編む』01.「茫洋」

 原作小説未読、松田 龍平主演の実写映画は見た。
「辞書を編纂する物語」という内容紹介に、面白くなるイメージが全然湧かなかったが、テレビで放送された際に見て、キャラの良さと構成の確かさ、恐ろしく地味な題材から旨味を引き出す手腕に感心した覚え。
 辞書は普通に使いながら、出版各社による違いとか気にしたことがない。
誰か……文部科学省とか国文学界のエライ人達が辞書に載せるべき項目と記載内容を決め、出版社はそれを写し取って、まあ多少の記述を加えるなどして刊行するだけじゃないかと、ぼんやり思っていた。
 ゼロから作るのね。
いやまあ、今作るなら既刊辞書を参考に出来るから全くのゼロって訳じゃないが、それにしたって途方もない、気が遠くなるような話。

 実写映画版が、時間内できっちりドラマを展開する面白いモノだったので、今更アニメにしても……
などと思って見たけれど、うん、しっかり作られていて好感触。
 伊達男な西岡に対し、パッとしない馬締、という図式を、背広を着こなしている・着慣れていない様子で描き分けてみるなど、作画クオリティの高さはちょっと驚くくらい。
 紹介を待たず馬締を探す老編集者の視界、彼にとって日常思考のほとんどを占める文字が浮かび上がり、興味の無い(通じ合う何も感じられない)人間達は風景に沈み込む中、馬締だけが特別に・自分が属する世界の者に見える、第一話のクライマックス「運命の出会い」に相応しい演出も見事。
 馬締はもうちょっと鈍い顔をしていて良いような……ノイタミナ枠でOL層とか掴むにはブサイクじゃ困るのか、まあ映画の松田 龍平も無駄に男前だったし。
 このレベルを維持できるようなら、ずっと見続けられそう。
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