オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

『LEGO スター・ウォーズ/フリーメーカーの冒険』08.「試練のとき」

 LEGOの「スター・ウォーズ」作品は、『ヨーダ・クロニクル』『ニュー・ヨーダ・クロニクル』『ドロイド・テイルズ』等いくつもある。
3DCGを用いてはいるが、キャラクターや背景がデフォルメされたLEGO状になっており、リアルさから遠い表現になっているため、出来が憂慮され鑑賞を敬遠してしまいがちだけれども、実際見てみると面白い。
 タトゥイーンで、ルークがアナキン・ポッドレーサーに、ダース・ベイダーがルークの売り飛ばしたランドスピーダーに乗って出会い、互いに「それはオレの車だー!」と叫ぶとか。
また、宇宙でダース・ベイダーに追われたルークが、小惑星帯でスペース・スラッグを用いた逆転を計画する(しかし、巨大生物はベイダーに餌付けされていた)とか。
ベイダーがジャー・ジャー・ビンクスの居る惑星に墜落し、誤魔化そうとするも「アニー!」と呼びかけられ、ジャー・ジャーの子供たちによりヘルメットに落書きされてしまうなど。
元の作品への愛情や敬意やパロディー精神が感じられ、楽しい。

 この『フリーメーカー』。
これまでのように元シリーズの有名キャラを主役に据えず、宇宙ステーションでスクラップ・修理業を営むフリーメーカー三兄弟が中心となる。
 といっても、お馴染みのキャラがゲスト的に毎回登場しており、ナブー・ファイターを見て過去を思い出し子供のようになるダース・ベイダー、まだ若く「おてんば姫」なアクションを見せるレイア(『フォースの覚醒』での 老境を知った後だと余計に感慨深い)、三兄弟の世話係でいつも酷い目に遭う元バトルドロイドのラジャーがジェダイを忌み嫌っているなど、シリーズのファンを喜ば せる要素満載。
 ブラック企業経営者のごとく、矢継ぎ早な要求で業務を進行させようとする銀河皇帝も可笑しい。
 兄弟のまだ幼い末弟ローワンにはフォースの萌芽があり、皇帝が探し求めるカイバー・セイバーの行方を感知する能力を持っている。
 彼らに味方するのは、ジェダイの美しき女性(だと思う、LEGO顔なんで分からないが)ナアレ。
……実は、シス側。
 「まだ未熟なフォース能力者に、マスターが付いて修行させる」のは、サーガの基本的ストーリー。
しかし、どちらに進むとも決めていない幼少の能力者が、正体を隠したままのシス・マスターにより修行を積まされる構成は、初めて。
 騙されてダークサイドに染まっていくのか、頑張ってライトサイドに踏みとどまるのか、あるいは親しい交流によりナアレまでも光の方向へ引き戻したり?
関係の行方にドキドキだったけど、意外というか何というか、サッパリキッパリした展開。
負担無く見られてそれは良いが、興味深い題材を、ちょっと勿体ないような。

 シリアスに推移する『クローン・ウォーズ』『反乱者たち』は面白かったけど、LEGOシリーズの完成度だって高い。
米テレビシリーズ、才能のある制作者が集まってるなあ。
 ついでに、『クローン・ウォーズ』シーズン6-11話「声」
 ヨーダがクワイ=ガン・ジンの声に導かれて(最初は幻聴だと思うヨーダ、ジェダイの姿が死後も見えるようになったのはごく最近らしい)訪れたダゴバで、例の洞窟へと入り、恐ろしい幻……ジェダイが全滅する未来を見る。
しかし、ヨーダはこのビジョンを知覚しきれず、何らの手も打てないまま、現実のジェダイ壊滅へと至ってしまう。
 『帝国の逆襲』でルークが同洞窟で見た、ダース・ベイダーの幻影と、切り伏せたそのマスクから覗く自身の顔は、やがて対決した父親・ベイダーを殺し、同時に皇帝の目論み通り「ルークとしての死を迎える」未来の予見だったのね。
マスター・ヨーダさえ防ぐことが出来なかった「確定した未来」のはずなのに、怒りや憎しみを乗り越え、運命をまるで変えてしまったことこそ、ルークが備えるフォースの唯一無二な特異性。
 こういう本編への補完が、テレビシリーズは実に巧い。
スポンサーサイト

アニメ | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<『ガーリッシュナンバー』05.「ちょけった千歳とぼこぼこ評価」 | HOME | 『仮面ライダーエグゼイド』05.「全員集結、激突Crash!」>>

この記事のコメント

コメントの投稿















コメント非公開の場合はチェック

この記事のトラックバック

| HOME |