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『ユーリ!!! on ICE』最終12話.「超超超がんばらんば!!! グランプリファイナルFS」

 ノーマルの作画レベルを維持、どころか、週一回の放送スケジュールを守ることさえ怪しいものがあった今期放送アニメ中、異次元の高レベル作画を続けてきたこのアニメ、見事なる完走で放送終了。
 フィギュアスケートを、手描きの作画だけで表現するのは、とてつもなく難しいことだと思う。
常に両足が滑り続けているため、踏ん張るということができず、そのため「固定された足を土台として全身の動きに説得力を持たせる」通常の表現ができない。
アニメーターにとっては、なかなか悪夢のように困難な作画ではなかったろうか。
 放送開始当初も書いたけれど、スケートシーンは普通なら、3DCGで作り上げたキャラクターをモーションキャプチャーで動かすところ(あるいはイメージ止め絵で誤魔化す)。
ただ、現実を正確に写し取ったところで、フィギュアのシーンがアニメーションとして説得力のあるものになったかどうかは疑問。
 毎回毎回、命を削ってこんな難しい動きを描いたアニメーターの執念が、このアニメを1ランクも2ランクも上の手触りに変えている。
 いや、しかし実際、こんなのテレビベースのアニメーションでやっていいことじゃないよ!と、比べられる他アニメの製作者たちは悲鳴をあげているんじゃあなかろうか。

 ストーリー的には、おそらくこうなっていくんだろうな、というパターンをかなりはずしてきている。
主人公・勇利は、視聴者が辛くなるほどスケートについて落ち込んだりしないし、ヴィクトルとの信頼関係に深刻な亀裂が入ることもない。
「修行」で勇利はパワーアップせず、恐ろしく嫌なライバルなど出てこないし、周囲から妨害や重度のプレッシャーを掛けられることもなく、恋愛など私的な家庭事情が競技に致命傷を与えることもなかった。
 スケート大会で勝ち抜いていく作品なのにこれは相当マイナスだと思われる……が、実際は全編とても面白く見られた。
 勝つか負けるか優勝かそれ以外か、という所をテーマとせず、フィギュアスケートを、背負う人生や内面が発露し表現される「演技」として、その中で周囲の人間との関係性や、現状から本人が遂げる成長を描く方に重きを置いているから、だろうな。
 特に、勇利とヴィクトルの「愛」が凄い。
コーチ・選手としての師弟愛というより、『エースをねらえ!』ひろみとコーチの「恋愛」に近いか。
 メインヒロインが登場しないアニメだったけど、ヴィクトルが、いや勇利が、いやいや双方ヒロインとして感じられるアニメ。
 「二人ともエースをねらうぞ」ラストだし。

 ライバル達の人間模様は興味深く、勇利郷里の人々は揃って好感が持てる。
勇利母より年上ながら美人のミナコなんか、自分の漫画ならヒロインでもいい(いや、しかし五十歳なのか…)。
逞しい西郡家の三つ子、もっと見たかったな。
 正直、興味がなかったフィギュアスケートの見方をまるっきり変えられてしまう、企画意図通りの効果も発現。
 面白かった、いやここはやっぱり、凄かった!と言いたい。
 好評のようだから、この後……の企画が有り得るかも。
またこのクオリティーを確保するのは地獄だろうな、と思いつつ、無責任に実現を期待。
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