オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

『うどんの国の金色毛鞠』最終12話.「かけうどん」

 タイトルからも、てっきり早期に製麺所を再開し、うどんの素材集め、調理の仕方、接客、店舗運営など次々立ちはだかる壁を乗り越え、親が営んでいたような愛されるうどん屋を目指していくものかと。
最後まで開店しない……その努力すらしないとは、意外。
 この物語はグルメ物・美味しい物食べて幸せ物なんかじゃなく、宗太と周りの人々が穏やかな故郷で他者と繋がりながら、ゆっくりと満たされていく、その過程を描くのがテーマだったのか。

 とにかくポコが可愛くて、もうそれだけで毎回の視聴意欲を喚起させられた。
男性主人公に付けるなら「女の子」にするもんじゃないかと思うんだけど、相手がタヌキなもので、親子関係留まりならともかく好意が行きすぎてしまった場合、アブノーマルな空気になってしまうからかなあ。
 ポコのため、都会での生活を犠牲にしてしまう宗太の気持ち、ジジイ視聴者としてはよく分かる。
犠牲……というか、郷里には郷里だけの美点が多々ある訳で、生き方としてそちらを選んだ、ということか。

 正体がバレては困るポコを、ごく当たり前のように他者に会わせたり公の場所に連れ出すなど、迂闊というだけで済まない宗太。
ただ、関わりを避けて隠遁生活するようでは「暖かい故郷に受け入れられる宗太」という部分が描き辛くなってしまう。
 正体露見により(恩返し?が済んだから?)一緒に暮らせなくなってしまうポコ、って辛い展開もどうだろう。
早めに周囲へタヌキだと明かしてしまい、でも受け入れてくれる、ぐらいのゆるさが丁度良い作品だったような。
クライマックスは原作にない流れだったようだけど、続編が作り辛くなっちゃったな……まあ、ここから周囲の反応のゆるさへと繋げる手はあるのか。
 田舎は、他家の異常について実に五月蠅く、温かく見守ってくれるとか現実にはどうだろう、と思わないでもないけど。
 予想した「うどんが食べたくなるアニメ」ではなかったが、観光地の紹介などで香川県のイメージアップには貢献できたろう作品。
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