オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

『ナイツ&マジック』02.「Hero & Beast」

 激進する巨大魔獣に、ロボ騎士団は為す術もなく壊滅していく。
 「若い者を伝令にかこつけて逃がし、ベテラン兵達は覚悟の出撃で全滅」「調子の良い兄ちゃんが、魔獣の恐ろしさを前に仲間を見捨て恥も外聞もなく逃亡」 など、シリアスで悲壮な戦いを詰めて詰めて、その果てに、すっごく楽しそうに巨大ロボを駆って参戦するエルネスティでひっくり返すカタルシス。
 勇気があるとか仲間の危機を救うべく、といった正当な理由付けがなく(そういうお膳立ては出来ていたのに)、「憧れの巨大ロボに自分は乗っているという高揚感」「巨大・強大な敵との戦いが嬉しくてしょうがない」感情のみ……異常者・アホと表現すべきか、可愛い外見をしながら中身は狂いきってい るけれど、「その気持ち、分かるなあ!」である視聴者の自分側もダメダメなのでオッケー(笑)。
 ここまで初陣が楽しそうな主人公、珍しい。
いっそ清々しいぐらい。
 さすがに間近へと迫る死については怖くないのだろうか。
一度死んだことで現在はボーナスステージぐらいに捉えている、今の死どころか生にもリアリティーを持ってない、既に転生しているのだからこの次もあると考えている、そんな感じ?

 ロボットを動かす術式を最適化することで、通常では考えられない挙動を示すエルネスティ搭乗メカ。
巨大ロボットという現実より進んだテクノロジーを持ちながら(魔法稼働なので科学のみには寄らないが)、システム改良という意識が低いのだろう異世界において、天才的プログラマーとしての能力を遺憾なく発揮する主人公。
転生やタイムスリップの物語で、現実世界の知識から武器や薬品を作るハード的優位性を示すことはよくあるけれど、ソフト的な先進性を見せるのは珍しいような。
 それはともかく、巨大魔獣を攻略する方法はどこから?
巨大敵を打倒するには、目を狙う、固有の弱点(尻尾・首の後ろなど)を発見する、口から体内に飛び込むなんてのがあるけど、今回は複合技?
相手が生物ならでは、刺した剣から電流を流し込み脳へショックを与える、という方法、よく思いついたなあ。
 大手柄、しかし少年兵の所行と分かれば大騒動になるため、『名探偵コナン』のようにディートリヒを英雄として表に立て、自身は操縦の「実」を取るという手もあったろうが……報償や賛美でなく「自分だけの巨大ロボを用いて好き放題戦う」のが夢であるエルネスティには、せっかく掴んだチャンスを棒に振ることは考えられないか。
 これでめでたく専用機獲得の資格を得た主人公の、マッドな快進撃が始まる?
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アニメ | コメント:2 | トラックバック:0 |
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この記事のコメント

今夏のアニメで楽しく見られているのは今のところこれだけです。(他は春からの継続作が数本)

>一度死んだことで現在はボーナスステージぐらいに捉えている、今の死どころか生にもリアリティーを持ってない、既に転生しているのだからこの次もあると考えている、そんな感じ?

原作組の説明によると、前世が若くして事故死だった事から、今生は「やりたい事を全力でやる!」に全振りしてるっぽいんだそうです。(今生もいつ死ぬか分からないので)
そう言われれば「ロボットに乗って死ねるなら本望」の台詞も、9年間の努力の末に念願のロボット操縦が叶った上での発言と捉えられ納得しました。
2017-07-29 Sat 09:32 | URL | 鳳龍 #jYsgXq72[ 編集]
> 原作組の説明によると、前世が若くして事故死だった事から、今生は「やりたい事を全力でやる!」に全振りしてるっぽいんだそうです。(今生もいつ死ぬか分からないので)

 なるほど。
死んでるみたいに生きていくぐらいなら、生きてる実感を十分に持った上で死んだ方がずっと良い、といった感じでしょうか。
 名誉にも金にも女にも興味が薄く、唯一こだわるロボット乗りという立場には不可分に「死」がつきまとう……そこも含めて好きであり受け入れている、のかも知れませんね。
 ぼくは煩悩の塊なので死ぬのが怖く、そのため死を恐れないキャラに100%感情移入は難しいです。
観察対象としては、凄く面白いんですけど( ^_^ )
2017-08-14 Mon 12:19 | URL | 飛龍 乱 #-[ 編集]

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