オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

『ナイツ&マジック』07.「New & Old」

 快調に面白い。
 銀鳳騎士団とラボラトリーとの模擬戦は、当然のように騎士団の圧勝に終わ……らず、意外。
シルエットナイトの性能ではエル特製の方が優れているのだろうが、ベテランパイロット達は実戦経験の豊富さでカバー。
 これまで世界に存在しなかった進化シルエットナイトを使いこなす操縦法や、集団での戦術がまだ確立されておらず、苦戦の理由になってしまった部分も。
コースや運転技量の差によっては、レースで軽自動車がポルシェに勝つことも普通にあるだろうし。
乗り慣れており機動力のある練習機に、主人公がコダワリ続けた『アルドノア・ゼロ』を、ちょっと思い出してしまったり。
 他国騎士団による襲撃・盗難事件に際しては、シルエットナイトの弱点を知り尽くしたエルならではの戦法で容易に制圧したが、彼の技術・戦闘力があればどんな戦いでも楽勝、「という訳ではない」のが、逆に嬉しい。

 以前の話で、エルを呼び出した公爵。
 大きすぎる才能への不安を抱き、もしもエルが、その力に見合う危険なほどの上昇志向を持っていたなら、先に誅する気持ちもあったのか。
 実際は、外見に比例して子供っぽい(オタクっぽい)ロボットへの憧れしか持っておらず、拍子抜けして、過度に恐れる必要は無いと判断。
 しかしそれは正しかったのか?
今回、ラボのジジイといきなり意気投合してしまったように、「同じ熱いロボット好き」に対しては警戒心を持たず、仮に相手が敵国エンジニアであっても情報開示をためらわない可能性が。
 まあ、それも程度問題で、長く技術革新のなかった世界において、エルは余りにも急激な進化をロボットに与えており、生じる戦力差に恐れを抱いた他国が機先を制するべく攻め込んでくる……なんていうコトも考えられ。
そのリスクを軽減するため、肝心な部分はキープしつつ完全独占を避け、情報を少しずつ出していくのは有効。
 シルエットナイトは対魔獣用の兵器でもある(主目的?)訳で、それを容易にし、戦死者を減らす技術を供与してくれるなら、王国は敬意と感謝を受けられそう。
王国と平和条約を締結した国にのみ技術を提供する、って手も。

 エルは、地位・金・女、どれにも興味を持たない。
せっかく可愛い女の子が寄ってきているのに、あんまり迫られると迷惑なんだよね、という反応すら示さない無頓着の徹底ぶり。
 これは、名家の一人息子として生まれ、可愛い顔立ちにも恵まれ、理解ある両親と良い友人に恵まれて育ったことも原因か。
極貧家庭に生を受け、肉体労働を強要されて学校へ行くこともままならず、蔑まれるほどブサイクで、全くチャンスの無い生活をしていたなら、「シルエットナイトに触りたい」というだけでも強烈な上昇志向を持たなければならなかったろう。
 この辺は、『異世界はスマートフォンとともに。』ほど極端ではないものの、本来の運命でなく死んでしまった主人公の転生に際し、神様がサービスしてくれた感じ?
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