オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

『いぬやしき』04.「鮫島」

 極悪異常ヤクザを相手取り、壱郎の怒りが爆発する。
 被害男性に警察へ駆け込まれたり、マスコミに露見したら大騒ぎとなり、今や「恐れるモノなんぞあるかい!」とばかり突っ走っても居られまい暴力団としては、相手にヤミの借金があるとか因縁が付いている訳でもない一般人を無茶な暴行の対象には、なかなかしないような。
損得で考えるに「余計なことはするな」って感じで。
 ご意見無用・やりたい放題の非道集団として描くなら、目を潰すぐらいで済まさず、殺した方が後腐れなさそう。
壱郎に殺人をさせるのも、まあ、ナニだけど。
 極悪組織で、失明し暴力人間としては役立たずになったかつての幹部のため、誰とも分からない相手を探し出して復讐する部下が居るとは思えず(その前に、勢力争いで弱体化した組ごと無くなりそう)、これで十分なのか。

 もう一人の改造兵器人間・獅子神 皓の方が、ヤクザより恐ろしい。
一家皆殺しの際、父親と入浴中の幼い男の子はどうするのか……と思ったら、「息子を庇おうと覆い被さった姿勢のまま殺された、父親の体重で湯に沈められ、溺れ死ぬ」という、獅子神に一撃で殺されるよりもっとコワイ片付け方するのに、感心しつつゾワッと。
よく考えたなあ、こんな事。
 そういう心の無さと、引きこもりの友達を救いたいという気持ちを一人の人間に同居させる造形が、凄い。
 奥先生の作品は、心が冷えるような醜さ・汚さ・冷たさと、理想論過ぎるぐらいの美しさ・優しさ・温かさを同時に描くのが、特徴的。
そして、絶対……でもないけれど、後者に優位性を持たせがちなのは、作者の人間性ってものなんだろうな。
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