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『墓場鬼太郎』07.「人狼と幽霊列車」

 先週、養父…というか生活について頼り切っている水木を、鬼太郎がアッサリと見捨て、ギャグで済ますのかと思えば そのまま彼が死んでしまうのに驚く。
 今回も、そもそも何者で、何のために出て来て、何のために死んだのか分からないまま、ニセ鬼太郎が退場。
 寝子だって呆気なく片付き、てっきり生き返るのが込みのイベントだと思っていれば、よく分からない地点に家を建てて(廃墟に住んで?)復活を拒否するし…この作品の死生観は、飛びすぎていて なかなか付いていけない…

 こんなに毎回、「わああぁぁ、死んだ、死んだよぉぉ!」とか叫ばされるアニメも珍しい、というか、無い。
 原作者の、戦争体験に根ざした虚無的な命の捉え方なのか、元々こういう特別な個性の持ち主だったのか。
考えて描ける話じゃないなあ。

 物語も、突っ込もうと思えばツッコミ所だらけ。
 水妖怪は、屋根の上に追い詰めた鬼太郎を、どうして溶かさなかったんだろう?
洪水を起こして体力を消耗していたから…にしても、ちょっと水しぶきを浴びせるだけで溶かすことが出来たみたいだし、うーん。
 目玉オヤジを人質に取られた鬼太郎も、日曜朝バージョンなら「弱みに付け込まれて結んだものでも約束は約束」と守りそうだけど、裏切り騙し討ち何でもアリの『墓場』鬼太郎なら、ねずみ男が寝ているスキに取り戻しそう。
まあ、もの凄く間が抜けている部分があるから、「そういう方法には気が付かなかった」のかも知れないが。

 幽霊列車のエピソードは日曜朝でも見たが、ターゲットとする乗客がねずみ男とドラキュラでは、周囲でどれほど不気味なことが起こっても、「お前らだって妖怪だろうが!」という訳で、怖くなどなりようがない。

 「良く出来たストーリーの作品」では無いと思う。
 しかし、とにかく一瞬の先も読ませない、パターンを裏切る展開の連続で、意外性、という意味ではドキドキする刺激がある。
 人間の味方ではない、どころか、「人間とは絶対に分かり合えない種族」として描かれる、シニカルでダークな鬼太郎も、親しみを持つのは無理だけど強い魅力アリ。
 「強烈な個性」によって、歪んだ…常識が通用しない世界を眺める面白さ。
 何というか、こう、「凄い」作品だなあ。
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