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『なつぞら』最終週.「なつよ、あっぱれ十勝晴れ」

 日本アニメーションの黎明期を描く、ということで個人的期待値の高かった朝ドラ。
 北海道で成長していくヒロイン・なつの物語は、結構面白かった。
家族になっていく様子とか、余計な波風を立てる夕見子、学校の友達と演劇のドタバタ、何より、草刈正雄の強いキャラクター性による泰樹爺ちゃんの存在感は、作品を支えるだけの重みが。
 東京に出て、アニメの仕事に臨むようになると更に楽しくなるんだろうな、と期待していたが……

 うーん、小田部羊一がドラマの監修に入っているのだし、リアルな姿なのかなあ。
 『ヘンゼルとグレーテル』について、劇中アニメーションの出来が中途半端なのは引っかかる。
こんなもんでしょ、と言われたらそうなんだけど、坂場がドラマ部分で凄く拘った「鳥が魔女を襲うシーン」について、単に奥から手前への無限送りで処理してあり、ビックリ。
「木の巨人が歩くシーン」も、泰樹爺ちゃん歩きのドコをどう参考にして活かしたのか、全然分からない。
 これぐらいなら、アニメスタッフや声優さんが驚きの声を上げるリアクションだけで見せた方が、想像力を刺激されそう。
 『ハイジ』じゃない『大草原の少女ソラ』での、デコボコ道を馬車で行く揺れの表現だって、わざわざドラマに織り込んだ割には普通。
 目玉焼きを作るシーンは、それでも凝ってあったかな。
美味しそう!かはともかく。

 ドラマ単体でも、役者を志し二度と実家を頼らない覚悟で東京に残ったはずの雪次郎、ここに(無駄に思えたが)結構な時間を割いておいて、アッサリ役者をやめ北海道に帰って菓子屋を継ぎ、あまつさえ伏線を感じないまま夕見子と結婚。
「人生こんなもんだよ」と言われるとその通りなんだけど、この辺は全部カットでいいはず。
 物語の都合ばかり感じる天陽の死、で感動させようもムリじゃないかなあ。
 なつ妹のスッタモンダにしたって、描くにしてもこの半分以下の時間で十分。
 そこいらは、朝ドラ的ストーリーに馴染みが薄く、そんな所は削ってアニメ話をメインにしてくれー!としか思わない人間故の不満か。

 しかし、神話の時代とも言える日本のアニメーション誕生期が、そこにはさほど興味が無い扱いでドラマ化されてしまったのは無念。
 大沢麻子のモデルとなった中村和子が東映から移転した先の職場で、虫プロ・手塚治虫も登場するかと思ったのに。
 『ハイジ』で演出をした富野由悠季だって出せたろう。
 残念……宮崎駿か、その奥さん太田朱美を主人公に、もうちょっとアニメ関係に特化した作品として作り直して欲しい。

 特撮だけど、『マグマ大使』『スペクトルマン』『電人ザボーガー』らを作ったピー・プロダクション創業者・うしおそうじを主人公に据えるの、どうかなあ。
特攻隊を見送る写真記録係であり、三船敏郎と交友を結び、円谷英二に師事し、マンガ家時代に手塚治虫から認められ、クセの強い多くの特撮作品を作り上げた。
長男が『エヴァ』音楽の鷺巣詩郎だというのは、この際余計か。
 面白くなりそうに思う。
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