FC2ブログ

オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

『本好きの下剋上 〜司書になるためには手段を選んでいられません〜』01.「本のない世界」

 原作小説は、Amazonの試し読みで一巻のみ既読。
気楽な異世界転生物を予想していたが、決して豊かではない家の、病弱な少女となっており、ツエーどころか長時間歩くことすらままならず、更にはヒロインにとり戦うことなど何の興味も無く、ただただ「本が読みたい」を原動力とし、書籍からため込んだ現代知識をもって少しずつ自分の世界を広げていく物語。
 「腕力・魔力に頼らない」「世界の危機など救わない(差し迫った状況にもない)」「知識と交渉力で憧れの『本』に向かい突き進む」といった、体育会系でなく文化系なストーリーが面白く、一気に読み終えた覚え。
 現在では『Dr.STONE』など知識チート系作品も珍しくないが、その先駆けとなった……と思う一本。
 逆境に挫けないヒロインの精神的強さや、深まっていく家族・友人への愛情、急激にではなく(王女の病気を治して恩人となる、ような都合良いイベントは起きない)繰り返される日常を少しずつ変えて・前進させていく「名作文学」的なアプローチも、また優れている。
 続きは漫画版を単行本で、六巻までかな、既読。

 アニメ。
 冒頭、いきなりマインが「子供用の絵本まで作り出した」時点から始まるのに、驚く。
この作品の主題は、読んでいるところまででは、様々な困難に打ち勝ち本を作り上げることが出来るかどうか、という所にあり、それを最初っから「願いは叶った」と言い放つのは、どうだろう。
そりゃあ物語としては「出来る」に決まっているけれども、原作小説でも漫画でもそうはしていないのに、アバンでこともなげにバラしてしまうのは、無神経。
 しかもそれが、ツカミとして特に機能していない。
ヒロインの特異な本好きのキャラクター紹介すらまだなのに、見知らぬキャラクターに見知らぬ場所でそんなこと言われても、という困惑しかもたらさないような。

 作画はまあ、普通。
 内面を描けるので優位性のある原作小説と比べては可哀想だが、頑張っている漫画版と比べても、マインの本にかける執念が伝わらず、何となく流しているように感じてしまう。
小説・漫画、そしてこのアニメ版と、三度も同じストーリーを見ているせいで、自分が慣れてしまったからそう感じるだけ……なら良いけれど。
 作品自体の動機付けがとにかく「本」への強すぎる思いにあり、そこに力一杯、思い入れて作らないと、単にお話が進まない、面白味の無い第一話と受け取られてしまいそう。
 監督・本郷みつるに期待していたが、視聴継続の意欲は弱め。
スポンサーサイト




アニメ | コメント:1 | トラックバック:0 |
<<『旗揚!けものみち』01.「レスラー×召喚」 | HOME | 『俺を好きなのはお前だけかよ』01.「僕ってほんと、どこにでもいる平凡な高校生なんだ」>>

この記事のコメント

あのアバンは私の感想も「今のシーン要るか?」でした。そうですか、アニオリなんですか。
あの速水さん声の師匠をラストのSD劇場にも出してますから、そこで何かするつもりなんですかね?
本編に関しては「ボクのロボットーッ!(ナイツ&マジック)」ならぬ「あたしの本ーっ!」という所がツボにはまってはいたので、暫く様子を見てみます。
2019-10-06 Sun 10:00 | URL | 鳳 龍 #tiMW0dys[ 編集]

コメントの投稿















コメント非公開の場合はチェック

この記事のトラックバック

| HOME |