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『映像研には手を出すな!』05.「鉄巨人あらわる!」

 フィクションとしての巨大ロボットに付与される必然性と、現実から考える不合理さの論争が楽しい。
このアニメを見て度々あることだけど、「こんな会話、自分でもやったことがある」既視感がスゴイ。
 ちょっと押井 守風な理屈っぽさ、『ミニパト』ではロボットアニメ考察を猛スピードで展開していたなあ。
 ただ、このアニメでは押井節よりはもうちょっと優しく、否定されるモノへの共感からスタートしているのが嬉しいところ。

 現実的思考では巨大ロボットなど不可能だと知りながら、それでも乗りたいと号泣するロボ研部長に対し、「宇宙が広すぎて毎日お風呂で泣いている」「寝る前に毎日、波動拳出す練習してる」と共感の涙を流す映像研二人。
馬鹿馬鹿しくて笑いつつ、でもアホみたいな夢を追い続ける気持ち、分かるなあ。
 仮想現実で良いなら、リアルな巨大ロボット搭乗・操縦の感覚は味わえると思うし、自身の手から波動拳が出ていくビジョンも見られそう。
宇宙の果てだけは難しいかなあ……何を見せたら「宇宙の果てだ」と納得してもらえるか分からないので。
 しかし、より簡単に実現出来そうな代替物でいいじゃん、なんて考える人間は彼ら彼女らの仲間にはなれず、金森と同類かも。

 互いの弱さ(バカさ)をさらけ出したことで和解し、手を握り合う三人に、「問題が感情で解決する人間が一番嫌いだ」と客観視してツッコミ、笑いにする金森。
全くその通りながら、物事は感情主導で動くこと、多いんですよ。
 前回、厳しく制作進行かプロデューサーの役割を務める金森を見ながら、自分もかつて試みたけれど当然のように完成しなかった同人的アニメに最も必要だったのは彼女だなあ、と。
良いモノを作りたい気持ちがある、拘る、クオリティを下げる妥協はしたくない、そういう人間なら沢山居るが、直言して非現実的な理想を蹴散らし、完成に近づけるためには周囲の憎しみを買うことすら意に介さない……絶対に損な役割を引き受けてくれる者は少ない、まあ誰もやりたがらない(自分も)。
金森、欲しかったなあ、あの頃。

 前回の自主アニメ、劇中で「何とか形にすればそれでいい」扱いになっていたので、そういう完成形なのだろうと思ったら、スゴイ完成度のよく動く面白いアニメだったので驚く。
ここは「ま、こんなもんでしょ」程度の中身にすべきじゃないの?いや凄い良かった、最高だけど、最高だけど。
 『なつぞら』で見せられたアニメ。
劇中では拘りまくった作画として語られながら、実際に完成品が画面になったのを見ると、????というモノに。
それの真反対だなあ。
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