fc2ブログ

『神様になった日』最終12話.「きみが選ぶ日」

 どんでん返しというか、「なるほど、こう来たか!」と感じられる最終回を期待したけれど、特にそんな仕掛けは無く。
 難病患者と共に生きていくラストに着地するなら、量子コンピュータとか巨大企業・国家組織による非人道的な行い、なんていう扱いづらい要素は不要。
中二病少女が事故か罹患によりこれまで通りの人生を歩めなくなってしまう、ぐらいの筋立てで、ほぼ同じ内容は描けそう。

 ひなの父、大企業CEOなど、子供に無理解で「酷い」と言っても良いキャラクターが登場するが、内面の真意に触れたり、因果応報な末路をたどる、ということもなく。
 ひな父については、死に向かう娘を捨てて新しい家庭を作った非道な親父、ではないのかも、と思っていた。
しつこいほど繰り返される、陽太によるひなへの愛ゆえの執着・過度な期待・それに応えないことへ苛立ちをぶつけることで更に彼女を追い込む悪循環の描写。
父親も彼と全く同じタイプの人間で、妻から?「このままでは、ひなを精神的に殺してしまう」と言われ、苦しんだ末、離れて一切関わらず生きることを決めたものかと。
 実際には、それを示す具体的描写などなく、悪手ばかり取り続けた陽太がそれを反省してひな父と別ルートを辿る契機もない。

 CEO、入手した量子コンピュータを自社利益のため、あるいは人類社会のため使うが、大方の予想通り暴走して世界壊滅の危機、ぐらいあっても。
その状況を制御できるのはひなだけ、とすれば、「神様になった日」というタイトルとも繋がりそう。
 ところで、天才ハッカー少年ってエラく中途半端に描いて退場したような。
ひなに付いた介護士も、イキナリ興味もない悲しい過去を語って無駄なキャラを立てた上、フェードアウト。
 大多数の途中エピソードからしてそうなんだけど、余計な寄り道が多すぎる作品。

 ひな、もっと壮絶な難病を予想していたのに、意思疎通は出来るし自分の意志で行動可能。
遠からず死ぬって話もあったような……量子コンピュータにより、病状はかなり改善された?
 それでも、介護が必要な「他人」を家族に迎え入れるのは大変、実の家族であってさえ「愛があれば大丈夫」なんて簡単な話じゃない。
手厚く看護されている施設から、無理矢理連れ帰ろうとする陽太の無責任さには、ついリアルを考えるジジイとして怒りさえ。
 強引にでもラストで泣かせに成功していたなら、まだ評価できたろうが、個人的に全く乗れず、他人事としてエピローグを眺めてしまった。
心がキレイな人、あるいはこの手のパターンに触れた回数がまだ少ない人なら、感動できたのだろうか。
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

飛龍 乱

Author:飛龍 乱
HPはこちら。
ですが、現在HPは更新できなくなっています。

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
フリーエリア

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク