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『スーパーカブ』09.「遠い春」

 最初、内気な良い子ちゃんかと思っていた小熊だが、カブを通して希薄だった人間関係が充実し、また心が開いていくことで、覗ける本当の彼女は、意外なほど辛辣。
 カブで富士登山に挑み続けた礼子に掛けた言葉とか、ちょっと驚いてしまうぐらい。
礼子が大人だったから(あるいは自らの行動に自覚的だったから)大事に至らなかったが、下手すると絶交モノ。
 しかし逆に、彼女が乗る郵便配達カブを笑ったりしなかったのは、立派。
悪意がなくても「えーっこんなバイク乗ってるの?なんで?せめて色ぐらい塗り替えようよ」とか言ってしまいそう。
その段階でもう、礼子と仲良くなれる可能性は消えてしまうだろうから、小熊は凄いのかも。

 体調を崩し、一度は諦めた修学旅行を、カブで追いかけて参加してしまうエピソード、好きだなあ。
 危険な行動に先生が怒るのは無理ないが、お仕着せのツアーで回るより貴重な体験をしたのも間違いなく。
 礼子と二人、カブで走り出すシーンには、胸が一杯になってしまう。

 作画レベルが少々落ち気味なのは残念だけど、かなり楽しく見てきたこの作品。
今回はちょっと戴けない。
 自転車で川に転落した椎からの助けを求める電話を受けた小熊。
対応として「警察・救急にも、椎の家にも一切連絡せず単身向かい」「雪道を、濡れた服のまま、椎をカブの前カゴに乗せて風を受けさせ走るという無茶を重ね」「病院などではなく自分の部屋に連れ帰り泊まらせる」フィクションにしたってデタラメな行為を、妙にモタモタした演出で見せられ、ストレス。
 本当に危険な状態なら、椎自身がまず親か警察等に救助を要請するべきだろうに、小熊を選んで掛けてきた時点で、緊急性はないと判断したものか。
といっても、事故直後なんて正常な判断が必ずできるとは限らず、椎の状況がわからないのだから、万が一を考えるべきだろう。
 小熊は、常に正しい対応を取る冷静なキャラクター、ではなく、考えの足りない行動が目立つぐらいなので、そういう点では「自然」なのかな。
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本当に危険な状態なら、椎自身がまず親か警察等に救助を要請するべきだろうに、小熊を選んで掛けてきた時点で、緊急性はないと判断したものか。

原作だと助けに来た小熊に対して椎自身が親に心配かけたく無いからと警察や救急車の要請を断ってます。
アニメだとなぜかそのセリフがカットされていて意味不明な行動になっています。
さして手間の掛かる物でも無いのになぜそのセリフをカットしたのかアニメスタッフの思惑に疑問しかありません。

Re: タイトルなし

> 原作だと助けに来た小熊に対して椎自身が親に心配かけたく無いからと警察や救急車の要請を断ってます。

 雪が残る冬の夜、川に体が長時間浸かっていれば、死んでも不思議無いですよね。
親のことなんて言ってる場合か!と思います。
 「その場で魔法を使い、椎の体調を回復させる」ぐらいのファンタジーにするならともかく。

> さして手間の掛かる物でも無いのになぜそのセリフをカットしたのかアニメスタッフの思惑に疑問しかありません。

 一話から楽しく見ていた作品で、好きなシーンも多々あるのですが、終盤で評価を落とした気がしますね。
残念。
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