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映画『エラゴン 遺志を継ぐ者』

 WOWOWで放送された映画『エラゴン 遺志を継ぐ者』を見る。

 間違っている所が無い、ファンタジーとして実に正しい内容の映画だと思うが、既存のパターンを裏切ったり乗り越えたりしている部分が ほとんど無く、見終わって物足りなさが残る。
 粗筋で言えば、「ドラゴンに乗る選ばれた少年が、悪の魔法使いをやっつける」というようなもの。
『ロード・オブ・ザ・リング』だって、まとめると「悪の魔王の力を封じた指輪を捨てに行く話」であり、これだけ聞くと、今更そんな内容の映画など見たい気分にはならないが、画面の端々まで見て取れる拘りと、キャラクターの良さ、ストーリー運びの巧さ、アクションの大迫力で、「面白い!」レベルにまで押し上げていた。
 だから、作りようによっては『エラゴン』も、十分に大人の鑑賞に耐える、出来の良い作品に仕上げることは出来たと思うが…

 長い原作をダイジェストした、というのがすぐ分かる、とにかく駆け足の展開。
重要そうなキャラが呆気なく片付いたり、出て来たばかりのキャラについて関心も薄い内に意外な出自が明かされたり…「タメ」が足りないもので、見ていて感情移入できず、「作り手の都合で強引にストーリーが進められている」と感じるばかり。

 この映画は、「ドラゴンと少年の関係」が最重要ポイントだと思う。
いかにして心を交わし、信頼関係を築き、互いの力を最大限に発揮できるようになっていくか、が。
 せっかくドラゴンを卵から孵したのだから、懸命に世話をする少年、育っていくドラゴン、大きくなりすぎたが故の苦労、共にあるため村を離れる決断…といったパターンのイベントで、短くても、絆を演出することは出来たろう。
 しかし…実際は、ドラゴンは一瞬で成長、さっきまでネズミ(?)を食べていたのに、途端に賢く、忠実になって、当然のごとく主人公と一体になり戦う。
単純なRPGぐらいの描写になっており、薄い。

 ドラゴンのCGは頑張っていると思うし、クライマックスのアクションにも迫力がある。
 何しろ「正しいファンタジー」なので、満足は出来なくとも、見終わった印象は悪いものでない。
 旅立ったきり今作には出てこない従兄や、倒してないボスキャラが控えており、続編を映画化していきたい気持ちは強くあるのだろう。
それを可能にするほど、当たったのかどうか。
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