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『小林さんちのメイドラゴンS』最終12話.「生生流転(でも立ち止まるのもありですかね)」

 10話、ニューヨークまで家出したカンナが、まるで理解できなかった英語を「学習しよう」と考えた途端に習得するシーン。
奇抜な演出を用いたわけではなく、ごく普通に周囲の声を耳にすることで、ドラゴンとしての「人間離れした(当然)」知性がそれを可能にしたと視聴者に分からせる、ゾワッとするほどの上手さ。
 こういうシーン自体はSFやファンタジーで珍しくないが、ここまで自然に、説得力をもたせた描写の記憶はないなあ。

 トールがいくら小林を好きでも、途中までの段階はともかく子孫を残すことは出来ない、と思っていたけど、イルルにより小林男体化が可能だと示された。
本編には人間×ドラゴンの子供というのは登場していないため絶対ではないが、有り得る話。
それなら、寿命が来た小林を喪ってからの長い期間も、子供とともにトールは生き続けられるんじゃなかろうか。
 多くの他作品では「異質な出自を持ちながらも中身は人間」として人類外の存在を描くことが多いけれど、この作品ではドラゴン達の思考や行動にチョイチョイ「人間とは違う」を感じさせられる。
大抵はギャグに混じえているものの、時折怖くなるぐらい理解の断絶あり。
それでも分かり合おうとする気持ちがあれば愉快に暮らせる、というのが作品テーマだろうか。
いや、最も理解し難いのは小林であったりして。

 第二期開始前は様々な不安があったものだけど、そんなものはすぐに消え、さすがは京都アニメーションとしか言い様がないクオリティを見せつけ、最後まで楽しませてくれた。
「今はここまでしか出来ない、だって仕方ないでしょう?」とする妥協を自らに許さない、矜持。
 がんばって!の気持ちで見るつもりが、君たちもがんばれ!と逆に言われている気分。
 面白かった、可能ならば三期を望みたい。
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