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『ルパン三世 PART6』04.「ダイナーの殺し屋たち」

 宮崎駿監督の『カリオストロの城』に続き、「ルパン三世」の劇場版アニメ第三作を手掛けるはずだった押井守が、脚本のみとはいえ初めてシリーズに、ハッキリした形の足跡を残す。
ということで、当時、押井版映画企画の消失に大きく落胆した身としては、特別な思いで見た一本。
 ただまあ、監督の作品傾向は長い年月でハッキリと打ち出されており、劇場版『うる星やつら』『パトレイバー』のような、作家性とエンターテイメントのバランスが取れた作品はもう難しいんだろうな、というのも承知の上。

 内容。
 うーん、まあ、押井守。
脚本家を知らないで本編を見ても、「押井っぽいウンチクとか理屈の長さだなあ」と思っただろう。
 予告から、ダイナーという限定空間に詰め込まれた殺し屋たちの会話劇、誰がルパンなのか推理するとかそういう内容を予想したが、そうでもなく。
 なし崩しに撃ち合いになり、その他の殺し屋は、得物以外キャラクターも明確でないまま全滅してしまうし。

 ルパンたちが変装して店を訪れたのは何故?
殺し屋を刺激するのを恐れたから……あんまり気にしてない様子だったけど。
ターゲットを待ち構えるのにルパンの顔は有名すぎるから、かなあ。
 もう住所まで聞き出していたらしい不二子が、危険を犯して店内に留まった理由は?
ダイナーでターゲットを待っていたとしても、剣呑そうな客が大量来店した時点で、裏口から逃げて彼の元へ向かった方が良かったろうに。
「得意料理」をルパンに振る舞いたかった?
 原作漫画も『新ルパン三世』になると、盗むため・敵を倒すためではなく、読者の意表を突くため「物語としては合理的な意味のない」変装やトリックが用いられており、それと近いのかな。

 今回、ストーリーは実にアッサリしており、それ自体に面白味は薄め。
押井節を楽しめるかどうかが判断基準。
 どうせなら舞台を立ち食いそば屋にして、千葉繁の声でまくしたてるキャラを出し、ルパンは存在していたのか、全て夢だったのではないかと惑わせて、意味ありげな犬のカットで終われば、監督成分濃すぎで楽しかったかも。
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