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『平家物語』01.「平家にあらざれば人にあらず」

 誰でもタイトルと粗筋ぐらいは知っている、日本文学の古典作品が原作。
 まず目を引くのは、ドキッとするぐらい巧みな画面づくり。
作画的なクオリティの高さに支えられ、レイアウトや動きの付け方、色合いまで、文句の言いようがない。

 戦国や江戸時代、幕末などに比べ、少々馴染みの薄い作品世界へ導くため、びわという少女を設定。
不思議な目で未来を見る彼女は、物語の開幕に立ち会い、そこから最後までを見通している。
一話段階では、平家滅亡の兆候すら無い(驕る平家は久しからず、ではある)のだが、既に「滅びを語る琵琶法師」となっているのが面白い。
 父を殺した仇ともいえる平家に、彼女と同様の、こちらは霊視能力を持つ重盛が存在し、その縁から関係が始まっていく、この流れも上手い。

 同時期に放送が始まった『鎌倉殿の13人』に難を感じるのは、びわのような、視聴者にも分かりやすい目線で世界を見つめ、提示してくれるキャラクターが存在しないこと。
三谷幸喜キャラと化しているので、みんな分かりやすい、といえばそうなんだけど。
 破滅を擁する清盛、理知的な重盛、その血を継いで温和な維盛、直情径行な資盛、穏やかで美しいだけでなく意外なほど鋭い徳子、人物像が明確で見やすい。
 これは、途中で恐ろしいほどの失速でもしない限り、最後まで見続けたい。
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