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『うる星やつら』09.「愛で殺したい/自習騒動」

 良好な作画で令和に蘇る、原作に忠実でありつつ現代風アプローチも加えた『うる星やつら』……と思われたのは、シリーズ最初の数話まで。
 現在、一定のレベルはクリアしてるが、「通常の深夜アニメ程度」に落ち着いた作画。
 原作に忠実、というより、アニメーション化する上でのプラスアルファを怠ったようなストーリーや演出。

 大きく気になったのは、7話「住めば都/生ゴミ、海へ」。
 原作でこのエピソードが入るの、こんな初期だっけ?
水着サービス回がやりたかったにしては、作画に気合が入ってないし。
 プールの妖怪、確かに原作で印象的なキャラではあったものの、登場の経緯を省いてポンと画面に放り出された「コタツネコ」「サクラの婚約者・つばめ」を差し置き(彼らはひどく薄い存在になってしまった)、一話かけてまで描くほどかは疑問。
 今回も、レイがラムに迫る際のセリフを、原作の「一生おれのために、めしを作ってくれないか」から「一生おれに、ついてきてほしい。結婚してくれ」に変更してあった。
インパクトの弱いセリフにわざわざ改悪した理由が不明。
原作は、食い意地だけで生きているレイのキャラに沿った、意味のあるものだったのに。
今時のプロポーズ文句では有り得ないため、女性視聴者に配慮?いやそれなら「男は顔が良ければ他がダメでもいい」という態度を女性キャラに取らせている方が問題じゃないか?

 原作を愛する、あるいはしっかり研究したスタッフが、全力で作るアニメになるかと思って期待した。
 どこが面白いのかよく分からないけど仕事だから作ってるアニメ、だったら悲しいなあ。
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No title

レイのセリフ変更はレイ主観でも文句言う側は自身の主観のみなのでその当たり配慮しません
女性配慮というよりクレームによる炎上対策としか思えないですよ
せちがらい世の中ですね

Re: No title

せちがらいですねー。
でもラムに、レイの(封建的男性の)独善的価値観を強烈に否定するセリフでも言い返させれば、クレームは来なかったかと思いますし、うーん。

『チェンソーマン』で、死刑囚を生贄に対象を圧死させるシーンがありましたけど、あれもコンプライアンス的にはアウトだと思うんですよ。
「死刑囚の命だから軽く扱って構わないというのか!」って、死刑制度の是非を絡め怒られる恐れがありますから。
でも、描いた。
そこは原作へのリスペクト、及び覚悟の差ではないかと。

No title

確かにそうですね
素材(原作)を預かっていかに料理するかはホント料理人(制作サイド)次第ですね
でも、ラムって尽くすタイプだからあたるに言われたら肯定しそうな予感

No title

新アニメを見て感じたことは
旧アニメでの作品世界を壊してしまいそうな暴走作画の意義を再認識した事でした
あの原作の楽しさをそのままアニメで表現するのは無理で飛び道具を使うしかないかなと

Re: No title

> でも、ラムって尽くすタイプだからあたるに言われたら肯定しそうな予感

 ラムの星の料理は、地球人の味覚に合わないぐらい辛いんですよね。
あたるは、あんまりラムに「一生おれのためにめしをつくって」欲しくなさそう(意図して作れば辛さを抑えられるようですが)

Re: No title

> あの原作の楽しさをそのままアニメで表現するのは無理で飛び道具を使うしかないかなと

 アニメ設定のラム親衛隊とか、不条理演出なんかもそうでしたね。
 今回は「原作に忠実にアニメ化する」というのがテーマなのでしょうから(そう作っているかにも疑問がありますけど)、それならばもっと原作を読み込んで、何が面白いのか・どう見せれば現代に通用するのか、再構成が必要でしょう。
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