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『魔法遣いに大切なこと 夏のソラ』07.「岐路」

 「魔法はただの方便で、描きたいのは青春群像劇」というのがこの作品の目指す、本来の方向性なのだと思う。
前回、今回と、悩んでみたり挫折したりというドラマを描き、「いや、それ以前に問題が山積みで…」というレベルから、「描かれた内容の善し悪し・浅い深い」を語れるようになってきた。

 …それでも、何のデータも与えられないまま消し炭から元の形を復元して見せたソラ(しかもそれが驚異的だと周囲から評価される訳でもない)を見ていると、手書き文字ぐらい再度の魔法で復元できるんじゃないの?と思え、次の現場での失敗も「精神的動揺が続いており集中できない」のか「そもそも彼には大した魔法力がない」のか、分からない。
 ソラと豪太の力の差なら分かるんだけど、彼女と その他キャラの違いは分かり辛く、ソラが内在するパワーについても、新人のレベルを超えて凄いのか、これぐらいは他キャラも出来て当たり前なのか分からないため、依頼に対して使える魔法力の限界ラインと同じく、どの辺りを基準と考えれば良いのか理解が難しい。

 依頼者の理不尽な言い様に対し、ひたすら低姿勢な魔法遣い。
公務員や、普通に仕事を請け負う業者でも、こんなにペコペコする人は珍しいような。
 研修中だ、という事もあり、殊更イヤな目に遭わせている?
 物理法則さえ軽くねじ曲げてしまう魔法遣いが、怒りに任せてその力を振るえば、依頼人を消し去ったり街一つ壊滅させたり、あるいは人類社会に巨大な損害を与える事態を引き起こすことも考えられる(何が起きようが、また魔法で回復可能な世界には思えるけど)。
そのため、理不尽な言い掛かりに対しても「怒りを抑える」「ひたすら謝る」「悪いのは全て、依頼に的確に応えられない私ども魔法遣いで御座います」の精神を体に叩き込み、それに耐えられない人間は「魔法遣い失格」として生涯魔法から遠ざける(力を剥奪する?)ことで、世界の秩序を守っている、とか。

 挫折しかけた同級生が、周囲からの、主にツンデレっぽい女子からの言葉をもって立ち直る(…んだろう)、青春の話としては別段 悪くない。
 熱を出して倒れるソラ、という部分が何故入っているのか謎だけど、これは次のドラマに繋がっていくのかな。
豪太へ、クラスメート女子が抱く気持ちにフラグを立てるのに邪魔だった、って部分も?
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初めまして

初めまして、ha10ri(hatori)と申します。
たぶん、この作品、思いやる気持ちってのが魔法行動の結果に大きく関係してくるってことではないでしょうか?

ソラちゃんは、常に対面する人に最大限気を使って、依頼者の依頼内容を越えておせっかいを焼く。プロとしてあるまじき行為を行い結局依頼者に感謝される。
それは、ソラちゃんが、相手にとって一番よいことはナンだろうって常に考えてる深層意識が意識せず魔法行動の結果に現れてる。

一方、それなりに魔法力があり、自分ではエリートと思っている黒田君は、ノーマルやクラスメイトを見下してる。「自分はもっと凄いことをやれる。なんでこんな誰でも出来る事しか依頼がこないだ。俺は、もっと凄いことが出来てみんなから感謝され、敬われるべきだ。」
って意識があって、その結果が魔法行動の結果に現れる。
ってことじゃないでしょうかね?

「こわれててた機械を直して外観を新品同様にしたんですけど?](心の声:何がいけなかったの?、なに いちゃもんつけてんだよこのオヤジ)
「そんなんだったら、時計屋に頼んでるさ」
「それならちゃんと・・・・・。」
「それは彼のミスです。」
だったら、魔法行動とる前にそれとなく注意するとかそういう描写がないので良くわかりませんが。
指導員もちゃっかり責任逃れしてるところがずるいですけどね。

ha10riさん

 なるほど、そう考えると実に納得できます。
 「魔法遣いに大切なこと」は、単に魔法パワーの強弱ではなく、相手を思う気持ちだ、という事ですね。
むう、キレイだ。

 イルカをまとめて海に帰した魔法は…
ソラの豪太を思う気持ちと、ソラから寄せられた気持ちに応えようとする豪太の思いが、上手く一つになって凄い力になった、というような理解で良いのでしょうかね。
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