オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

『COBRA THE ANIMATION』01.「コブラ ザ・サイコガンVOL..1」

 漫画『コブラ』の30周年記念、という事で、企画されている一連の映像化プロジェクトの内、開幕を告げるOVA四本の第一話
脚本・絵コンテ・監督を、原作者である寺沢武一が務める。
 好きな作品だが、「少年ジャンプ」連載以降の作品については、ほとんど読む機会が無く。
そのため、このOVAの原作となっているエピソードも、知らない。

 アニメは、これで崩れていると言うのは可哀想だけど、お金を出して買うだけの価値がある作画かどうかは、微妙。
 冒頭、電車高架下の薄暗がりで何か言ってるだけの賞金稼ぎをコブラが撃ち殺す下り。
何でコブラは そんな所に居たの?わざわざ撃ち殺すほどの相手?敵の強さも凶悪さも見せていないので、弱い者イジメにしか見えない。
 久々の「コブラ映像復帰」ファーストシーンなのだから、やるんならもっとハッタリを効かせて欲しかった。

 今作は全編ハッタリが不足していて、サイコガンを「何となく」撃つし、アクションも実は結構凄い事をやっていたりするんだけど、見せ方が淡々としているため驚きはない。
 飛び立った飛行機械が操縦不能となり、墜落する辺りの危機感の「無さ」は、凄い。
まあ、コブラは無敵で不死身のスーパーマンな訳で、何が起きても大丈夫、という強固な安心感があり、それを崩すのは並大抵じゃなかろうが。
 敵ボスの恐ろしさを、この第一話で全く見せてくれないのは、不満。
「こんな相手とどう戦うのか」と思わせ、次巻以降へと客を引っ張っていく原動力とすべきでは。
 ヒロインも、狙う宝も、説明と魅力が不足している。

 原作で先の展開まで知っていてアニメ化を望んでいた、あるいは『コブラ』そのものの大ファンである、という人向け。
 野沢那智と榊原良子によるコブラとレディの会話は懐かしく、軽口を叩きながらヒョイヒョイと危機を擦り抜けていくコブラは原作通り、なので、合わないとしたら、テレビ版放送から25年も経って、さすがに時代から外れてきたか、自分がこういう作品に求める物が変わってきた、という事なのだろう。
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