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映画『D-WARS ディー・ウォーズ』

 映画『D-WARS ディー・ウォーズ』を見る。
 監督は『怪獣大決戦ヤンガリー』のシム・ヒョンレ。
 『ロズウェル』のジェイソン・ベアが主演して、アメリカ映画に見えるけれど、実は韓国映画。
 『ヤンガリー』が、思いつきを全部一本の映画に突っ込んで、脈絡が無くセンスもない退屈な、しかし映像的には一部面白い作品になっていたため、大体そんなモノかと予想しつつ鑑賞。
 むう、概ねその通り。

 また思い付いた事をストーリーに無理して押し込んでおり、大した事のない内容なのに説明台詞は結構多いという、宜しくない事態になっている。
 CMで、現代の街中に中世風甲冑の騎士達が忽然と現れて戦うようなシーンがあり、どういう流れでここに持っていくのだろうか、と楽しみに見てみれば、本当に「現代の街中に中世風甲冑の騎士達が忽然と現れて戦う」としか言いようのないシーンだったのにビックリ。
 主人公カップルにまるでキャラクターが無く、それならそれで『クローバーフィールド』みたいに突き放した構成にする手もあったかと思うが、恋愛要素を混ぜクライマックスを強引に盛り上げようとかして、勿論そんなモノに乗れないコチラとしては、困ってしまうばかり。

 まあ、この映画に「何故?」とか「どうして?」「何のために?」「途中で放り出したアレはあの後どうなったの?」といった疑問など持っても無駄。
 ストーリーに まるっきり期待できない事は、映画を見始めて5分ぐらいでもうイヤと言うほど分かる。
そもそも『ヤンガリー』の監督による新作、という時点で分からなきゃイケナイか。
 やたら主人公に協力的な黒人の相棒、悪いのと良いのがコンビを組んでいるFBI、怪獣の実在を訴えて病院に入れられる間抜けなデブ…ハリウッド映画でよくあるパターンなんだけど、消化して自分のモノとして撮っているとは思えず、パロディーにもなり得ずに、「素人が憧れのハリウッド映画のマネをして演出している」としか。
 それでも、『ヤンガリー』の驚くべき安っぽさに比べれば、まだしも頑張っている方かな。

 『スター・ウォーズ』『ロード・オブ・ザ・リング』や米版『Godzilla』の影響を感じさせつつも、ファンタジー集団と現用兵器軍隊がビル街でぶつかり合う後半の山場は、単純に楽しい。
CGとしても一番力が入っていると思え、ここを撮りたいからこの映画自体があったのかと感じるほど。
…というか、ここが無ければ「心底 時間の無駄」以外のナニモノでもない映画だけど。
 モンスター達が無敵ではなく、軍による攻撃がそれなりに通じるのは好み。
 この下りだけを映像化したいのなら、ストーリーも…「宇宙人がモンスターを引き連れて地球侵略にやってきた」とか、それぐらいで良かったのでは。
ああ、『ヤンガリー』に似てしまうのか(笑)。

 ツッコミ所が満載過ぎて飽和状態になってしまう、ダメな映画。
 ビル街で展開されるモンスター対 軍隊の攻防戦だけで元を取れる人でない限り、劇場での鑑賞はお勧めできない。
 レンタル屋に並んだら、気の合う仲間と酒でも飲みながら大笑いしつつ見ると、楽しいかな。
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