オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

年末のこと

 年末、31日、年越し蕎麦用のエビ天を買いにスーパー内の総菜専門店に行った。
 エビ天は売り場にズラリと並べられていたのだが、他のパック詰め総菜と違って勝手に取る事は出来ず、側に付いている店員二人に必要な本数を言って、袋に詰めてもらい、それをレジに持っていって会計、というシステム。

 自分の前に二人ほど客がおり、店員はそちらに付いていたので、終わるまで横で待つ。
待つうち、新しく二人ほど客が来たが、実に常識的な判断をしてくれて自分の後ろに何となく並ぶような形を取ってくれた。
 先に来ていた客のエビ天詰めが終わり、フリーになった店員がこちらに来たので、「あ、すいません、エビ天を、ええと三本、お願いします」と言ってみたが、ごく自然に無視され、すぐ後ろの客に対し「いらっしゃいませ、何本お入り用でしょうか?」と声を掛けている。
 あれ?声が小さかったのかなあ?と思い、もう一人の店員の手が空いてこちらへ来た際、少し大きめな声で「すいません!あのー!」と言うが、これも無視され、店員は後ろの客に声を掛ける。

 「オレも客だぞこの野郎無視すんのか店長を呼べ店長を!」と思うより早く、
「そうか、もしかして自分は他の人に見えていないのでは」
「コミケだな、実はコミケ会場で倒れて救急車で運ばれ今でも意識不明状態が続き、魂だけが抜け出して無自覚に日常的行動を取ってしまい、ここに来てるんだ。もしかしたら既に死んでいるという最悪の、しかし割と良くあるパターンも有り得る」
「家を出る時、フツーにヨメと会話できた気がするので、会場で一人倒れたのではなく、帰り道の車が事故ってしまい二人して死んだ可能性が。ああ徹夜明けだったからなあ居眠り運転したとか、ヨメには可哀想な事をした」
というような考えが脳裏をよぎる。

 しかし、先に寄った本屋の包みが手にある事からも…いや現実的に考えれば当然ながら、そんなはずはなく。
 籠もった声でボショボショ喋るモノで言葉が相手の耳に届かず、また影が薄いから黙殺されてしまっただけの事。
良かった良かった……良かった?
 現実とフィクションを混同してしまうのは悪い兆候だなあ、などと思いつつ、頑張って買い物する気力を挫かれて、帰宅。
 今年はもうちょっと存在感や中身のある、無視されない人間になりたいと思います、トホホ。
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