オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

映画『ティンカー・ベル』

 映画『ティンカー・ベル』を見る。
 『ピーター・パン』に登場する妖精を主役に据え、その誕生と成長をCGで描く、スピン・オフ作品。
全4部作になるとか。
米ではDVDセールスのみで、劇場公開はされていない。
 監督は、『ポカホンタス2』『ライオン・キング3』など、ディズニーの続編劇場未公開物を手掛けてきたブラッドリー・レイモンド。
製作総指揮が、『トイ・ストーリー』『カーズ』のジョン・ラセター。

 どういう視点で見るか、だなあ。
 子供向け作品としては、鬱屈を抱えたティンカー・ベルが、頑張って「自分」を発見(確認)し、皆に認められる様子を描いており、悪い内容ではない。
 しかし、いい歳の人間が見ると…

 以下、内容に触れます。


 まず、本編である『ピーター・パン』と上手く繋がらないティンカー・ベルのイメージ。
物作りの才能がある、なんて描写は本編になかったと思う。
 このタイトルありきで通った企画なんだろうけど、これなら全く別の妖精の話、とした方が見易いような。

 色々と やりたい事を試してみたけれど、結局は「上」から言われた通りの道を選び、才能を活かしていくのが正解でした、とする筋に乗れない。
 「教育的」には、とても良いストーリーなのだろうが。

 妖精達の仕事を便利に、効率的に変えてしまったティンカー・ベルの行いも、どうなんだろう。
 「これで終わり」の作品としては特に問題ないけど、今回使った手法と機材によって、これまで長い時間を費やしていた「職人」としての妖精達の仕事が、一瞬で終わらせられるモノだと分かってしまった。
それを素晴らしい進歩と取るか、未来に危機を孕んだ事態と取るかは、観客の自由かな。
 全体にこうして効率化を図っていけば、新しい妖精は要らなくなる。
専門の才能が必要ないなら、人員を固定化させず流動的に使った方が効率良い訳だし、もっと量産化機構が進めば仕事に従事する妖精の数そのものからカットして構わない事になる。
実に今日的。
 そんな変革を、ヒロインであるベルに成し遂げさせる事について、制作者はどういう意図を込めてあるのか、あるいは意図を読み取るべきではないのか。

 ベルの冴えない仕事仲間男子二人が、出ていただけで印象弱い。
彼女を嫌う妖精と合わせて、彫り込めば面白くなりそうなのに、上手く使えていないのが残念。
それは、次作以降の展開になるのか。
 CGの出来は悪くなく、独特の世界観提示に引かれる部分があり、今作ラストで示された本編とリンクしそうな要素をどう料理するのか、に興味もあるけれど…うーん…
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