オタクのゴタク/飛龍 乱ブログ

『涼宮ハルヒの憂鬱』05.「涼宮ハルヒの憂鬱 V」

 単に再放送なのか、新作も続けて始まるのか、と話題になった、あらためて放送。
 なんでこういう面倒な、分かり辛い事をするのだろう、「うっかり新作を見忘れて欲しい」から?なら ご期待に応えてまるごと見忘れて差し上げるべきなのかなあ、などとヒネくれた事を考えたりしていたけれど、見始めてみると、やっぱり面白くて内容に引き込まれてしまう。

 今回放送の特徴である、「時系列に沿った並べ替え」が効果を上げている。
録画データを全部保存してあったり、ソフト化されたもので見れば、視聴者側で並べ替える事は可能だったけれど、自分は そうした事が無いもので、何だか新鮮。
 本放送で、「憂鬱」な部分がシリーズ全体に散らばる形になっていたハルヒだが、連続したストーリーになってみると精神的変化が非常に分かりやすい。
 長門や朝比奈らの態度の変わりようも把握しやすく、注意力と記憶力に難がある困った視聴者(自分)でも、一段階深く物語を理解できる。

 本放送は本放送で、「次に何が出てくるのか全く予想できない」面白さがあり、少しずつ、色々な所から作品の全貌を見せられていくワクワクもあって、良かったけれど。
 両放送に渡る この楽しさは、「本放送は時系列に沿い、再放送の際、順番を入れ替えてみました」では味わえず。
 何だか最初から、この あらためて放送を前提に作り始めたアニメなんじゃないか、などと思ってしまうぐらい(いや、ソフトを全部購入して見てくれるのが制作者には一番嬉しかろうけど)。

 5話まで見ながら…
 本放送時も書いたように、この世界は、ハルヒではなく、キョンを中心に構成されていると思える。
「自覚のない『神』の厄介な精神状態を支えうるのは自分だけ」って、本人が「神」である程の負担はなく、しかしその存在は世界に不可欠であり、(キョンは素直に認めないけれど)自意識を満足させるに足るものではなかろうか。
 また、長門・朝比奈らも彼に個人的好意を寄せており、古泉でさえ秘密を打ち明ける信頼を見せる(重荷を押し付けてきたとも言えるが)、このモテっぷりは「彼が中心の世界」っぽい。
 …それは、主人公男子がモテモテになる「萌え」作品の基本骨格、「えらく都合の良い『世界』だなあ」を読み取っているに過ぎないのかな。

 そういう方向から考えるなら。
 ラブコメを作ろうとする際、まず主人公男女を設定し、そこにチョッカイを出してくる美少女・美少年を登場させ、すぐに「主人公二人は幸せになりました」で終わらせないための物語的障害を設ける。
ライバル美少女・美少年は、役割として主人公らの関係を危うくしながら、しかしそれを決定的に破壊すると作品世界そのものが崩壊してしまうため、そこまでは到らない。
 これは、まず強烈な涼宮ハルヒというヒロインを作者が思い付く所から創造された作品宇宙について、登場人物達が自覚的に行動している物語、なのかも。
 そういえば登場人物皆、ハルヒの一段階上に、彼女を特別たらしめた本当の「神」が居る、という可能性について考えないのが不思議だなあ(考えてたっけ?)。
それはさすがに禁則事項なのか。
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