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映画『ベオウルフ/呪われし勇者』

 衛星で放送された映画『ベオウルフ/呪われし勇者』を見る。
 『バック・トゥー・ザ・フューチャー』のロバート・ゼメキス監督による、CGアニメ。
アンソニー・ホプキンスやアンジェリーナ・ジョリーらが、外見を自身に似せられたキャラクターの声を担当している。

 原作となった叙事詩を知らず、そのため、予告編などから「英雄による化け物退治の冒険譚」なのだろうと思っていた。
そういう部分もありつつ、物語としては、人間の業に根ざす割合とシンドイ話。
 テーマを読み取りながら見るべきなんだろうけど、それと「面白さ」が直結しているとは感じられず。
特に、後半での戦いは、業を乗り越える(業に飲み込まれる)意味があるべきかと思うのに、派手なバトル方向に振れすぎていて、王の葛藤が伝わってこない。
「葛藤など無く、バケモノは倒すのが当たり前」で良いなら、テーマなど要らない訳だし。

 アンジェリーナ・ジョリーのキャラと見つめ合う(睨み合う)王の副官のカットが、分かったような分からんような。
これが映画全体を締めるラストカットで良いのかどうか。
 その辺は、日本で言えば「浦島太郎」や「かぐや姫」に多くを期待しすぎてしまうようなもので、見る側の問題なのかな。
雰囲気やバトルの迫力を楽しむ作品としては、別に悪くないと思うので。

 化け物退治を前に、何故か全裸になってうろつき回るベオウルフの股間を、ギリギリの所で酒瓶やら煙を用いて隠していく一連のシーンに、大笑い。
CGでやる事か!
 脱ぐ事に、「武器も防具も身につけず相手の油断を誘う」とか「化け物は悪意や敵意を見ているのであり、無防備な人間は見えない」といった理屈でも付いているのかと思えば、何も無く、「脱ぎたかったから」としか思えないのも凄い。
 ただ……そういう豪快で おバカさんなベオウルフのキャラクターが活きるテーマや展開ではなく、どうもチグハグな印象を受けてしまったが。

 アンジェリーナ・ジョリー・キャラクターは、危険な妖艶さに満ちており、野郎共が色香に迷っても無理ない。
 その「女」と「母性」、「包み込むような優しさ」と「自分以外の全てを切り捨てる非情さ」が入り交じった造形は素晴らしく、ここいらをもっと彫り込んでくれれば、好みだったかなあ。
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