fc2ブログ

映画『俺は、君のためにこそ死ににいく』

 衛星で映画『俺は、君のためにこそ死ににいく』を見る。
 製作総指揮・脚本が石原慎太郎だという事で、バリバリ右翼な内容を予想し、身構えていたけれど…
これを見て戦争を賛美したい気持ちになる観客は、まず居ないものと。

 内容は、「特攻の母」と呼ばれた女性を中心に、死を間近に控えた特別攻撃隊の若者達と、周辺の人々の姿を描いていく。
 個々のエピソードは、フィクション・ノンフィクションで既に知っている気分にさせる物が多い。
日本人ばかりでなく、韓国人特攻隊員の姿があるのは、こういう映像作品で珍しいように思えるけど。
 誰か一人の特攻隊員にスポットが当てられている訳ではないため、ドラマとしては淡々としていて、物足りない。
 客観的な視点が意識されているためか、右・左どちらのテーマ性、メッセージ性も弱く、いっそ「大日本帝国万歳!英霊に倣い、今の若者達も進んで祖国のため命を捧げるべきだ!」か「薄汚い日本人は謝れ!特攻なんて非道な作戦をとった事も含めて とにかく世界に謝り続けろ!」ぐらい極端な内容であれば、「歪んでいる」意味で もっと見応えのある映画だったかも知れないが。

 これは、あの戦争について何も知らない若い(若いとは限らないけど)衆に向いた映画。
 こんな出来事が本当にあったんだ、自分が特攻隊員だったら どうしただろう、そういう事を強要されない現在の日本は それだけでも幸せ、その幸せは無数の戦死者の上にあると理解して生きるべき……というような事を鑑賞後に思ったり、身近な人と話したりするなら、価値のある映画じゃなかろうか。
 同様の価値は『硫黄島からの手紙』でも得られると思うんで、そちらを見ても構わないけど。
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

飛龍 乱

Author:飛龍 乱
HPはこちら。
ですが、現在HPは更新できなくなっています。

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
フリーエリア

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク