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『涼宮ハルヒの憂鬱』08.「笹の葉ラプソディ」

 今期放送、初の新作エピソード。
 心なしか、キャラ絵がスッキリとしたような。
旧デザインにあったアクが無くなった…と言えば良い事のようだし、このアニメならではの個性が失われたように思える、と言うとマイナスのようでもあり。
何にせよ、大きな違い、という訳ではないのだが。

 キョンがみくると共に時を越える、タイムトラベル話。
冒頭で、七夕に引っ掛けて「願いが星に届くまでの時間差(今見える星は、過去に発せられた光である)」とか、「届いた先から帰る時は神様の力でアッという間」とする伏線まで引いてあり、上手い構成。
 みくるの「力」が、初めて具体的に見られた。
長門や古泉のように疑いようのない力と違い、唯一不思議だった「キョンが数年後の みくるを見た」事実にしても、「姉と示し合わせての芝居」と考えられなくもなかったから。
いや、今回だって、三年前という微妙な時間跳躍では街の風景に変化が見られず、ハルヒに似た子役を用意しての狂言だったとか疑えなくはないが。
 …他の二勢力に比べ情報の制御が行き届いている、とも言える?

 何が無くなったのか客観的には分からない原因による跳躍不可の窮状を見ても、制作側が意図して「みくるも超常キャラクターの一人」だとは「感じさせない」ようにしているらしい。
 戦闘能力はゼロに等しいだろうし、時間に関する力にしても長門の方が より自由・完璧にコントロール出来るみたいだし、みくるが存在しなくても作品を成り立たせる事は可能(未来のみくるを含めると、実は事態を左右しているのは ほとんど彼女の陣営?)。
 じゃ、彼女は要らないのかといえばトンデモなく、「可愛い顔立ちに巨乳に癒し系の性格」という素晴らしいパワーを備えており、ハルヒ・長門だけでは不足してしまう多くの要素を作中で補っている。
その役割に比べれば、「未来人である」なんてのは些細な事。

 時空間を越え、未来と過去の長門が繋がった事を、「キョンの前だからメガネを取る」この僅かな演技だけで伝えてくる「SF」と「ラブコメ」の融合が素晴らし過ぎて、ゾクゾク。
 過去から未来へと人間を送る方法として、より原始的には氷漬けにでもして眠らせておけば良い訳だけど、部屋の時間を切り離し、三年後に改めてその時点の時間流と繋ぐ やり方は、スマート。
……なんで布団に寝かせたのかは分からないけど。
 そのSF的ワンダーと、「以前キョンが長門宅を訪れて話していた際、実は隣の部屋では自分達が眠って(時を止められて)いた」というコミカルなイメージが、楽しい。
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>…他の二勢力に比べ情報の制御が行き届いている、とも言える?
他の二勢力は情報が漏れても、不利益はあったにしても、致命的なことではないのに対して、未来人は情報が漏れることは「過去の改変」につながりかねず、最悪自分達の存在が消えてしまうかも知れないことを考えれば当然…なんでしょうね。きっと。

>その役割に比べれば、「未来人である」なんてのは些細な事。
ハルヒの「願い」というのが、ただただ無邪気に「未来人・宇宙人・超能力者と楽しく遊びたい!」の一点だ、ということの表れ、なのかも知れません。そういう特種能力者の力を使って何事かをしたい、というようなことは全く思っていないというか。

>……なんで布団に寝かせたのかは分からないけど。
長門は行動様式として、「人類の行動パターンに合わせる」というのを持っているように思われます。例えば射手座の話(コンピ研との対決)でも長門なら「呪文」を唱えるなりなんなりした方がてっとり早いはずなのに、あえてキーボードを叩き、人類レベルのコンピューターのやり方でハッキングしたりしてるわけですし。
ただ時々、人類の理解に錯誤がある面があって、こちらの例は文化祭での「占い」でしょうか。
で、その「人類に行動様式を合わせる」というのと、「人類に対する錯誤」の結果が「布団に寝かせる」ということになったのではないか、と思います。
つまり、飛龍先生の仰る通り「氷漬けにでもして眠らせ」るというのが人類の行動様式だと理解しているとして(この回の中で読んでいた本は「夏への扉」の作者のハインラインの別の著作ですし)、その上に「眠る際には布団に入るらしい」という知識を連結してしまって、布団の用意をした…というのが自分の理解です。

Asukao さん

 布団に寝かせた理由の考察、なるほど、納得がいきます。
 長門は、そういう「合理性」と「非合理性」の間で常に揺れているようなキャラで、そこが魅力だったりしますよね。
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ですが、現在HPは更新できなくなっています。

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