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『宇宙をかける少女』21.「小さな勇気」

 箱に閉じ込められる秋葉。
 人間から自由な行動や思考を奪う…と思われた「箱」の内部は どんなで、どのようにして自由意志を失わせるのか、楽しみにしていた。
アリガチでは『マトリックス』のような、電脳的ユートピアに意識のみ取り込む手。
箱の管理者が目指す方向へと思想教育を行い、自ら進んで内部に留まるようにする、とか。

 が、実際の作中描写では、箱の中の狭い空間にただ閉じ込められ、他の箱住人とチャットが出来る事、取りあえず食べ物等には不自由しないで済みそうな事、以外には特に利点がない。
お金と食事の心配が要らないネットカフェ個室か、親から文句を言われない自宅自室引きこもり、といった風情。
 相当に引きこもって仕事をしている自分としては、「こんな生活、考えられない」「外に出て、他者と交わってこその人生」などと立派な事は言わないけれど、それにしても楽しそうだとは思えず。
 もう少し、箱に入っている事へのメリットが無いと…(緩やかに、箱での暮らしに馴染むようマインドコントロールが成されている?)

 これは、見ている側の年代や思考に寄っているのかなあ。
「こんな面白くもない箱に入っていられるかあ!」と思う人と、「分からないでもない」「嫌な事をシャットアウトできるなら、多少の難点はガマンできる」と理解を示す人に別れるのかも。

 秋葉に意識を取り戻させるイモの言葉、拳が当たっただけで異常が生じる箱。
日常的な つまらない事が切っ掛けとなって、確かに良いんだけど、それにしても持って行きようや演出が弱い。
 現段階では、制作者側に、この「箱」について、徹底した思考の煮詰めやテーマの絞り込みが出来ていないように感じられてしまう。
 個人に別れて箱にこもり他者を拒絶する このシステムと、悪役(?)側に見られた、料理をふるまい、鎧をといて素顔を晒し、疑似家族を形成しようとするかのような動きを対比させ、何かを描こうとしているんだろうとは思うが。
 秋葉は、まだ箱から外に出ておらず、彼女にとって非常にショックな出来事(死んだとは思えないけど)があった訳で、ここから「箱にこもる」事の真価を描いていく可能性もあるのかな。
しかし予告を見ると、そうでも…
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