原作ライトノベル未読。
スライムやゴブリンなど、人間とは異なる種族への異世界転生物。
タイトル通り豚になっており、思考が元の人間レベルである以外は、外見・能力共に豚(踊れるけど)。
こういう系統作品のタイトルは、転生した後にどうなるかをあらすじのように述べるものが多く、たまに死因と転生先設定を並べる「~で死んだ俺が~になって無双する」みたいなものも、という感じだと思う。
「豚の生レバーで死んだ、加熱して食べた方がいいよ」などと、死因、それに伴う注意事項限定タイトルは珍しい、ちょっと異世界転生物とは判断できないぐらい。
『君の膵臓をたべたい』みたいな内容かと。
一話目は驚くぐらいのスローペースで進む。
豚になってしまった主人公、それに抵抗なく過剰なぐらい献身的に面倒を見てくれる少女を、会話中心で、丁寧すぎるぐらい丁寧に描いた。
この作品も、初回一時間スペシャルにして二話ぐらいまで一気に見せないと弱いのでは、と思ったが、二話も「必要なものを買うため、主人公の提案により彼(豚)を店に売る」だけのストーリーだった。
豚はともかく、ヒロインの個性と魅力はイヤほど伝わる構成。
逆に言うと、それ以外は面白くなりそうな要素が薄く、かなり視聴者を選ぶだろう。
主人公、豚の姿はしていても超絶魔力を持つ……なんてチート設定は無いのかな。
ヒロイン一点突破の物語に応じ、彼女の作画には力が入っている。
豚は3DCG?それぐらい表情他に変化がない。
豚のダンスシーン、長すぎる上に面白くなくて、ちょっと挫けかける。
アニメになるのだから、ここから化けるってポイントがあるのだろう、それを期待して、しばらく視聴継続。
アニメオリジナル企画。
「ボーイズ・クワイア」というものをテーマとする物語、かな。
音楽に疎いためボーイソプラノぐらいしか知らないけれど、雑にまとめてタイトルの意味は「川越少年合唱団」で良いのだと思う。
その通り、個性豊かな美少年がドッと出てくる、川越を舞台にした作品(名物の巨大ふ菓子が登場していた)。
歪んだ指揮者のお兄さんに率いられる少年たちのキャラクターは、しっかり作られており、女性向けではあるのだろうが、男性視聴者でも普通に見られる。
一話最後の歌と踊り、ノリが良くて楽しい。
男性陣をキレイに見せるのに、十分な作画。
オープニングで顔見せしている全員が加わり、にぎやかなボーイズ・クワイアになっていくのだろう。
原作ライトノベル未読。
ひきこまりって何だ?と思えば、ヒロイン名がテラコマリなのね。
ちびっこ金髪美少女だと、声は釘宮理恵を想定してしまう一昔前の感性(失礼な言い草)。
タイトルからは『となりの吸血鬼さん』みたいな路線を想像したが、実際は軍の部隊を率いるべき、引きこもってる場合じゃない立場。
一話でコマリが置かれた現状と、それを乗り越えるハッタリ頼りの方策が示され、二話では、周囲の過度な評価が高まり、反則技で決闘に勝つまでが描かれた。
基本的に、戦いなどでは死ぬことがない世界のようで、戦争もスポーツ競技のよう。
先を急がず丁寧に描くことで、設定やキャラ同士の関係はとても分かりやすい。
ただそのため、ここまでの面白味は「コマリの可愛さとワチャワチャしたリアクション」にのみ、集約されているような。
何か大きな物語を期待する視聴者は、離れてしまう恐れ。
不穏な空気や、伏線らしきものは見受けられるにしても。
一話から少々緩んだが、二話でも水準以上の作画。
コマリと異常メイドの絵が崩れては、作品の魅力が大いに損なわれると思うので、頑張ってほしい。
しばらく視聴継続。
「2007年2月から2009年1月にかけて放送された『Yes!プリキュア5』およびその続編の『Yes!プリキュア5GoGo!』(Wikipedia)」から、キャラクターと世界観を引き継ぎ、ヒロイン達が成人し、仕事を持った姿を描く。
放送開始からだと16年ほど経過、そのため6歳ぐらいで番組を見ていた子供も、22歳になる計算。
アニメキャラなのだから当時と変わらぬまま、ずっと中学生でも良かったろうが、視聴者と一緒に成長させる試みは、面白い。
あと10年後には、子育てに悩むママプリキュアになってる?
結婚しない、子供は持たない、不妊治療を受けているプリキュア、なんかが居ても良いか。
成長したプリキュアの描き方として、「本当に大人としての悩みを抱える」「まだ少女のような内面を持ち続けている」どちらにするのか興味あったけれど、実際はその中間ぐらい。
教師になり、生徒の人生に関わる、のぞみだが、これは中学生設定のままでも、ある程度できたこと。
大人メンバー全員で集まってお酒を飲むシーン、ハンバーガー食べてコーラ飲んでも、ノリは同じだったろう。
とはいえ、周囲をウンザリさせるほど愚痴を言うのぞみ(くるみは実際言ってたな)、他の皆が輝いて見えることに苛立ち嫉妬するうらら、クズ男に貢いでいることを心配されるが逆ギレしてしまうこまち、なんてのを見たいかというと、嫌だなあ。
「元プリキュアが」成人した姿としては、これで正しいのだろう。
一話目で変身しなかったため、そういった力に頼らず、人間として問題を解決するのかと。
今回は無事変身。
少女の姿に戻っての変身……成人女性がプリキュア姿になっても価値ありそうだけど。
その回に登場したワルモノを退治したら、全て収まってめでたしめでたし!とはいかないのが大人ストーリー。
自分は、プリキュアシリーズをあまり見ておらず。
『ふたりはプリキュア』は、かなり見たかなあ。
あとは娘の年代だった『スマイルプリキュア!』『ドキドキ!プリキュア』を、付き合わされて見たと思う。
『Yes!プリキュア5』辺りは、視聴の記憶が薄く、キャラ同士が積み重ねてきたのだろう歴史も分からない。
今作、そういうジジイに見せるため、作られたアニメでないのは当然。
当時ファンだった現成人女性達が、楽しんで・思い入れて見られていたらいいな。
アニメオリジナル企画。
eスポーツを巡る、少年少女の物語。
冒頭、ゲームに興じる主人公に妹がじゃれ付くシーンから、一気に年月が飛んでおり、戸惑う。
裕福な家庭にいたはずなのにバイトを頑張っている主人公、を見せることで分かってもらえると考えたのか、しかし金持ちでもバイトする子はいる訳で、ちょっと分かり辛い。
作中、大きな役割を担うゲームの画面は、次回以降もこのまま?
PS1ぐらいの荒いCGで、今時これはない。
自前での作成が難しいなら、どこか現実のゲームとタイアップすれば……それはもっと難しい?
今回のクライマックスだった、主人公のスーパー・プレイの描き方も酷い。
相手が全員、撃たれるまでポケーと待っていてくれるボンクラばかりなら苦労ない。
プログラム通り動く、やられキャラでも、もう少し回避しようとする。
主人公の腕前、要領が悪い(すぐ考えなしに突撃する)上、反射神経も鈍く、自分を見ているよう。
手描きの作画はまずまずなのだから、ゲームのシーンも「主人公が自キャラと同一化している」ということで、普通にアニメ処理しても良かったのでは。
原作ライトノベル未読。
全体を明るいテイストで徹底したいのか、ヒロイン死亡について驚くぐらいアッサリ終わらせており、家族へ最後の挨拶をするシーンさえ楽しげ(転生物でお別れが言えること自体、珍しいが)。
初見の超常存在相手にも、強気の交渉を行うのは驚き。
前身が仕事のできるOLだったことで、慣れてる?
堂々とチートを要求する、『攻略うぉんてっど!』ヒロインとは真逆の態度。
どうせなら圧倒的戦力や不死身の体、無制限の魔力なんかをもらえば良いような。
超常存在に交渉を打ち切られない、ギリギリ認められそうなところを攻めたのか。
作画的には、ごく普通の深夜アニメぐらい。
女性キャラが幼く描かれすぎているのは、作品の個性?
嫌な相手の家だからといって、家財道具まとめて盗んでいくヒロインの根性は、なかなか。
今後、どのような試練が襲おうと平気で乗り越えそう。
原作者は『私、能力は平均値でって言ったよね!』『老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます』でも、優等生というよりアクの強い女性キャラを描いており、そういうタイプが動かしやすいのか。
既に一般的ポーションの能力を超え、髪の毛や目の色を変えられるみたい。
更に性能は上がっていくんだろうな。
気楽に見られそう。
純粋中国製3DCGアニメ。
だから、でもないが、『原神』を思わせるキャラクタービジュアルと画面。
ストーリーは異世界転生物のパターンを、楽屋落ちなど多々含め、ギャグに仕上げた感じ。
人違いでの召喚は割合あるけど、女神から提示された転生ボーナスリストを「いい大人はチートしないものよ」と突っぱねる格好良さ、新鮮。
でもまあ、メニュー表示の間は時間を止め、その場で戦闘スタイルを選び、必殺技のデカいパンチなど繰り出している様子は、やっぱり規格外にズルいような。
ヒロイン、「ケンカで負けたことない」はともかく「昔から犬に負けたことない」って……犬と戦うこと自体、人生でそうそうないはず。
中国では珍しくない?
彼女はゲーム好きらしいから、『バイオハザード』のゾンビ犬襲撃を初見で撃退したとか、アクションゲームのフェンリルやケルベロスを楽々倒してきた、みたいな経験を言ってるのかな。
『原神』までは後一歩、だけど十分可愛いキャラクター。
ゲームっぽいバトル描写のキレも良く、同じネタで日本スタッフが作っても、このレベルまで達することができるかは疑問。
原作ライトノベル未読、漫画版は既刊分を読んでいると思う。
タイトルにある通り、断頭台で処刑された瞬間、何故か少女時代へと戻り、そこから、悲惨な形で終わる自身の運命を改変すべく、お姫様が頑張る話。
「悪役令嬢物」のバリエーション。
現実からの転生者ではなく、一度は成人して命を奪われた辛い記憶と、それを要因とする反省の情を持ちながら、ワガママ姫の土台も残っているのが面白い所。
飢饉から国を救うための方策には、ちょっと感心した覚え。
アニメ。
漫画版から、そうイメージを壊さず映像化できていると思う。
30分を「えっもう終わり?」ぐらいに早く感じたので、原作の力が大きいとはいえ、良い出来。
ただ、第一話は本当に物語のイントロ、面白味が出てくる前に終わっており、これこそ初回一時間枠で見せれば良かったような。